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新國みなみ『A and D』

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 Pixivで投稿してきた小説以外の文章を、
 noteに移して行きます。

(文字数:約1300文字)


 大阪市に出る機会を狙って、
 府内では最大級の店舗で購入したが、

 検索して出た書棚を、
 3回ほどくまなく見回しても見つからない。

 幸い店員さんが近くにいて訊ねたが、
 やはりそこの棚には無く、
 困った様子で場を離れた店員さん、

 やがて本を手に笑顔で戻って来て、


 「すみません!
  BLの棚にありましたっ!」


 ……言わなくていい
 (あくまでもにこやかに無言)。

 もしかしたら同志を見つけた気分だったかもしれないので、
 店員さん個人を責めはしないが、
 検索結果と異なる棚に置いたのは、
 書店側のミスというか訂正不備だろう。

 あと、
 私個人は口に出されたところで、
 恥じもしなければ誇りもしない、
 BLという言葉も無かった時代からの、
 筋金入りのBL好きではあるが、

 本作は「BL」ではないぞ?

 しかし書店側が、
 その棚に置いた方が手に取られる、
 と判断した事は理解する。



新國(にっくに)みなみ
 『AandD -ANGELS AND DEVILS-』

あらすじ:
   人間界で暮らしながらこっそり仲良くしている、
   天使ハニエルと悪魔サタナキア。
   天界、地獄の部下や上司達にも、
   徐々に二人の仲がバレて行くが、
   両世界とも容認気味(黙認から積極的な親交まで)。

   だって仲良いしなごんでるし、
   特に良からぬ事とかも考えてないから。
   毎日料理して買い物して、
   食事して家事やって過ごしてるだけだから。

 絵柄も画面構成も色使いも世界観もことごとく、
 私にはツボだ。

 そんな作品がコミックになったなら買わずにはいられんだろ。
 強いて言うなら書体も含めての世界観だったと思われるが、
 そこは一般的なフォントに変わってしまったようだ。

 (同人版も買えるようだけれど私は現在、
  BOOTHの登録や利用の仕方がまだ良く分かっていない。
  来年辺り利用して小説売りたいから、
  そろそろちゃんと調べなきゃなぁと思っているけれども。)

 自分で言うのもなんだけれど、
 キリスト教や悪魔天使には詳しい方なので、
 元になっている伝承がわりと分かるがその上で、
 元をきちんと逸脱せず、
 更に独自色を加えたキャラクター設定が面白い。
 もはやメタトロンは関西弁で構わなくなってきた。
 あと私はアモンに相当誘惑されてきたようだ。


 天使だからって性格が良いわけじゃないし、
 悪魔だからって心が冷たいわけじゃない。
 天界だって完璧じゃなくてむしろ問題点も多い。

 ってか何の欠点も無い集団って、
 つまらない以前に恐ろしいよね、
 って骨身に染みてる者としては、
 この天界描写しっくりくる。


 それ以前にハニエルとサタナキアがただただ平和だ!
 端で動いているチャーミー(猫)とニワトリみたいな、
 背景や小ネタからも目が離せない!
 「チャーミーと遊ぶ時間」が、
 スケジュールにきっちり入ってるのかよハニエル! とか。


 ああ一方は悪魔なんだし、
 時々ちょっと日常的にグロいよ。
 でも悪魔世界ではこのくらい、
 可愛いもんだよね♪

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