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選ばれなければ選べばいい

 ♪うぅたぁとちぃれっ ざんきょお

 うや~~~~。
 Aimerさんの『残響散歌』カッケぇわ~~~。
 この「♪ざんきょお」の抑制を効かせつつの力強さが。

 録ってた紅白そこだけ5回は観返しちまった。
 『鬼滅の刃 遊郭編』は観ていないんだけどな♪
 (↑観ろよって激しいツッコミが
   後ろ頭に届いた気がするが)

 それはさておきここからは、
 昨日の記事の続きになるんです。↓
 見てない方はリターンした方が良いかもしれません。

 自分を含む一族が、
 掛け値無しの底辺である事を知っているのは、
 必ずしも悪いとばかり言い切れないという話がしたい。

 まぁ大概の人間は、
 自分達よりも気高く美しく、
 前途輝かしく見えるからだ。

 いつどこの誰に見下され、
 足蹴にされたとておかしくない身の上だった事を思えば、
 よっぽどの事でも起きない限り何者をも嫌いになれない。

 それが何の助けになるかと言えば、
 メジャーだろうがマイナーだろうが、
 アニソンだろうが大御所のラストステージだろうが、
 世代など数百年単位で異なっていて構いはしない。
 何の妨げにもならずひとかじりはする。

 いつ誰の何が私に響くか分かりはしない。
 自分達の外側にいる者は、
 基本的におしなべて等価だ。

 人として有り得ない信じられない話が存在しない。
 大概のものは有り得る事として、
 自分の身に引き比べても考え切れる。

 霊が見えると言う方がいれば、
 それはその方にとってはいるんでしょう。
 不思議にも不信にも思わない。


 自分達が紛れもなく悪に与していた以上は、
 悪を侮らない。
 誰しもにそば近くに忍び寄られ、
 取り込まれる可能性がある事を知っている。


 ここに一つの悲しむべき事実があり、
 私の母と姉は我が一族の暗い面を、
 私ほどには知らされていない。

 全く知らないと言って良いと思う。
 郷里のそうした話には、
 素直に眉をひそめ涙を落とす。

 美しい妻や可愛く生まれた長女に聞かせるのは、
 いかにも憐れに思われたわけだ。

 男に生まれ跡を継ぐべきであったものを、
 女に生まれた時点で呪いを背負ったと、
 おぼろげながら受け取っていた暗く汚ならしい印象は、
 父に似て生まれた次女に押し付けた。
 父方の一族が調子を揃えて侮るのだから致し方無い。

 私はその態度をこそ卑怯と呼ぶ。


 ただ理解は示す。
 万人に受け止め切れる闇ではない。
 憐れんだ祖父母から私は、
 一族の明るい面も聞かされている。

 暗い面から目を逸らし、
 誰かに押し付けて安心してきた者達には、
 決して受け取れる事の無い明るさだ。

 悪にも理由があるなどとは言わない。
 被害者にとってはただひたすらにクズでしかない。
 しかしながらどうしようもなく人間ではある。
 血は吹き出すし涙も流す。
 無論、罪は裁かれ償われるべきだが。
 

 暗い側を潜り抜ける必要があり、
 誰も好き好んでこちらには来ないだろうが、
 呪いはむしろ見詰めずにきた側に残る。

 実を言えば、
 運命などと嘯かれる、
 所詮は集落的拘束を、
 打ち壊してくれる力にもなる。

 それを実感できる人がなるべく少ない事を私は望むが。
 

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