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卑俗の唄

 寝起きに思い浮かぶままに口ずさんだ。
 サブイメージは「海を渡る」。
 徒歩、しかも裸足でね。

 16日12時:
 純粋に「思い浮かぶまま」ではなかった部分を修正。
 繰り返すと頭からは異なる文言が出てくる。



 仰ぐ大波 うち割れて
 囚われ人の いたましき

 骨より先は 無いものと
 知っていながら 道を断つ

 足早に 息もせず
 己が悲しみさえ 捧げ行く


 深山(みやま)の緑 ひと皮を
 むいたそばから 朽ち果てる

 恵みがあれど 何のその
 光が射せば 穢される

 足早に 息もせず
 己が生業さえ 軽んじる


 殿上人は ほがらかに
 他所に見し様 語り継ぐ

 もののあはれに 涙して
 縁(えにし)や業の なすがまま

 足早に 音も無く
 己が魂さえ 売り渡す

 足早に 息もせず
 己が命すらも 捧げ行く

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