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今もあるかな今年も出してるかな

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 Pixivで公開してきた小説以外の文章を、
 noteに移して行きます。

(文字数:約2200文字)


 注:2019年パンデミック以前の記録ですので、
   現状は不明ですがそれでも、
   そうしたメニューに店舗が存在していた事は、
   是非とも記録したい。


tentさんのグラスサマープティング

  大阪は阿倍野区で、
  カードとルーンのサロン
  「くららマート」を開いている、
  森くららさん(本名)と以前から知り合いで、
  そこの話も書こうとはしているんだがとりあえず、

  くららさんのブログに紹介されていた、
  「tent」というお店が気になったので
  「連れてって下され」とメールを送り、
  今日のお昼に案内してもらった。

  「アベノ洋風長屋」の一軒、
  珈琲と白ワインのお店。
  ってか姉妹で作っているらしいパンが、
  そもそも旨いんだが、

  デザートのつもりで頼んだ
  「グラスサマープディング」。
  これが見た目からもうヤバイ。

  ポジティブな意味で「ヤバイ」を使うなと、
  日本語を扱う者として叱られそうだが
  「ヤバイ」を表現できる感動詞が、
  古来からの日本語にあったかね。

  そもそも名詞が多すぎ、
  形容詞も多用すれば下品とされた経緯上、
  日本語にはあまりにも感動詞が少ないのだよ。

  それはともかく「プディング」
  すなわち「詰め物」と呼ばれる品なので、
  ラズベリーソースに浸したパンが、
  グラス面に敷き詰まっている。

  そこにラズベリー本体と、
  塩ミルクアイスを乗っけていただきます、
  なんだが、

  これが、旨い!
  腹の底から雄々しく旨い!

  おいスイーツで「旨い」は反則だぞ。
  普通「甘い」とか「美味しい」で事が足りるぞ。
  元々旨いパンに、
  ラズベリーソースが染み渡って旨み倍増。
  気を落ち着けて食べたいのにスプーンが止まらない。

  お店のお姉さんが話してくれたところでは、
  「母が大好きで夏になると良く食べたがっていたけど、
   小さい頃は好きじゃなくて、
   母がどうして好きなのかも分からなくて、
   大人になってから食べたいと思うようになったんです」

  そのエピソード何かに似ている。
  さっきから私はずっと何かを連想している。

  ……そう。「柿の葉寿司」だ!

  いや味は全く違うんだが。
  お店のお姉さんにも不本意だろうと思うんだが。

  この夏の身体が求める栄養素の固まり感!
  抗菌作用と健康増進作用に包まれ感!
  舌を飛び越して脳が内臓が喜ぶ感!

  どれをとっても私の連想は、
  柿の葉寿司の鯖と鮭、
  ちょうど一個ずつ堪能した感じ。

  ……昼飯食うんじゃなかったー!

  わりと大食漢なもので、
  お腹いっぱいにはなってないけど満足度が物凄い。

  充分美味しかったはずの、
  昼飯の記憶が吹き飛ぶレベルで、
  昼飯の食材と作り手の手間を思うと申し訳無くなる。


古本屋『大吉堂』

  ついでにくららさんから紹介された、
  隣の古本屋にも寄ってみる。

  「コドモ心のヒミツキチ 大吉堂」

  「10代のために書かれた本(ヤングアダルト)が
   たくさんある古本屋です」
  という店頭案内を見た時には、
  そこまで期待していなかったんだが、

  ……マジか。
  本日二度目のポジティブ・ヤバイ。

  ものの十数分見て回っただけで、
  「読まなきゃ」
  「買わなきゃ」
  「家の本棚に置いとかなきゃ」
  と詰み上がった本が2300円分。

  馴染みが無い方に向けて例えてみますと、
  ふらりと立ち寄った古本屋での2300円は、
  ジュンク堂での1万円、
  同じく立ち寄った服飾店自転車店での2、3万円に、
  相当するくらいの、
  アホです(関西弁で言うところの)。

  ヤングアダルト、
  という名称が適切かどうか分からない。

  私の感覚でまとめてみると、
  「正統な文学史からは、
   異端・邪道・幼稚・マニア向けとされてきた本」
  そしてそんな本ばっかり買い漁ってしまうという事は、

  ふにゅ:さてはオレ自身もそっち系だな?(汗)
  クロコ:今まで自覚無かったんかい。

  例として私が買ってしまった目録を、
  必須度がまだ浅い順から上げてみますね。

  『自衛隊防災BOOK』
    ↑ 読みたかったけど正規の値段で買いたくなかった。
  『林望が能を読む』
    ↑ 自信たっぷりやな林。あと能もう少し知りたい。
  『晩年に想う』アインシュタイン
    ↑ 何想ったのめちゃ気になる。
  『民話集』トルストイ
    ↑ こんなん書いてたんだめちゃ気になる。
  『怪談・奇談』小泉八雲
    ↑ 大人になって執筆法も知った今読み返したい。
  『麦ふみクーツェ』
    ↑ 名作だ。古本屋価格ならお値打ちだぞ。
  『マノン・レスコー』
    ↑ 坂口安吾マニアだから。
  『伝説と稗史 上方編』
    ↑ 資料的価値の高い一冊とお見受けした。
  『自由の牢獄』ミヒャエル・エンデ
    ↑ エンデマニアだから。

  ……10代じゃないと思うんだよ。
  いや。10代に限らないと思うんだよ。

  店頭案内を改めて良く見たら
  「コドモ心(実年齢問わず)」って書いてあった。

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