聖書読書記録(24週目168日間)

2023年6月11日~6月17日
  コヘレトの言葉1−1〜12−14
  雅歌1−1〜7−14

内容:
  コヘレトの言葉より
    エルサレムの王、コヘレトが、
    その人生を通し知恵を追い求めて、
    たどり着いた結論。

  雅歌より
    男女が愛し合ったりお互いを見失ったり
    呼び掛け合ってまた見出したりの繰り返し。
    その合間に何かソロモン王讃えてる。


ざっくり感想(実にざっくり):
  両方とも何か小難しくて、
  じっくり3回は読み返したけど、

  好きか嫌いかで言ったら嫌いではないけど、
  どうしても根本的に相入れないところがある。
  それはおそらく一神教と多神教の差。
  輪廻を好意的に見るか輪廻を意識すらしないかの差。

  冒頭から「すべては空しい」と言い放ち、
  要所要所で「どれも空しく、風を追うようなことだ」
  と繰り返すコヘレトの言葉は、
  精神状態によっては滅入りそうだけれども、
  ある程度頷けない事もない。

  だけど最終的に実は、
  「コヘレトの言葉」じゃなくなるのが意外。
  ってかさては最終的にソロモンだな。
  今まで何やったんって感じがする。

  これもまた一部分だけ切り取るのは、
  危険な文章だと思うけれども、
  どうしても今心に染み入った一節はこちら↓

貧しい人が虐げられていることや、不正な裁き、
正義の欠如などがこの国にあるのを見ても、驚くな。
なぜなら
 身分の高い者が、身分の高い者をかばい、
 更に身分の高い者が両者をかばうのだから。
 何にもまして国にとって益となるのは、
 王が耕地を大切にすること。

コヘレトの言葉5−7〜8


  雅歌は読み手の想像力にもよると思うけど、
  わりとしっかりエロい。

  「あなたの目は鳩のよう」
  ってのは表現文化が遠くてよく分からんのだが、
  昭和初期くらいまでは「うっとうしい目つき」が、
  美人の表現だったりしてたしな。
  
  伝統的に神と人との相互愛の象徴と見るらしいけど、
  仏教にも似た感じの理趣教があるけど、
  素直に言っちゃえよ。
  どこかで多少はエロも嗜みたかったんだろ。

  とエロを標榜するつもりはないが、
  否定もする気は無い私としては思う。

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