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『気球にのってどこまでも』

 好きなようでいてちょっとな、
 というだけの話。


 時々やたら頭に浮かんで、
 浮かんだらスイッチが入ったように歌い出してもしまう、
 子供向けの合唱曲だが、

 歌いながら歌詞を味わっていて、
 「雲を飛び越え」たり、
 「星座の世界へ」行ったりするのは、
 なわけないじゃん、
 とは思うけれども別に良い。
 夢があふれていて実によろしい。

 ♪そーこーにー なにかがー まってー
  いーるーかーらんらんらららら ららららん
  らんらん らららららんっ

 ここです。

 なんかごめん素に引き戻される。
 一人でランラン歌っている自分が、
 かえってもの悲しく感じられる。

 そこは純粋に個人の勝手なんだが、
 友達なんかマジで一人もいなかったのを、
 親からも嘆かれてた、
 現実の小学生時代も思い出されてちょっとな。

 だけど好きな曲ではあったんだ。
 と言うより音楽の授業は大好きだったんだ。
 歌う度に「耳が腐る」と笑われて、
 移動中には女子からつねられ男子から蹴られてたけど。

 私自身が「けなしていい奴」に思われていただけであって、
 私に歌唱力が無かったわけではない事を、
 私だけが知っていた。

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