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その能力を何と呼ぶべきか

非認知能力、とは何ぞや

 「非認知能力」
 という用語を、
 昨日26日の「NHKニュース7」で、
 初めて知ったのだが、

 知った、と言うより、
 「皆さんご存知」であるかのように
 当たり前に話題の途中に差し込まれたもので、

 長年「認知療法」を勧められ
 「認知の歪み」を指摘されまくった割に、
 残念ながら治療そのものは一向に進まなかった、
 この私、偏光にしてみれば、
 そもそもの番組上の話題すら吹き飛んでしまうほどの
 違和感が物凄く強かったので、

 出来る事ならば異なる用語を検討してもらえないだろうか。


 注意:精神医療や小児教育の現場に携わり、
    歴史を築き上げてきた方々にしてみれば、
    常識レベルの知識かも分かりませんが、
    純粋に傍目から見た場合の違和感、として、
    冷静に一読いただいた上で、
    少しばかり気に留めてもらえると幸いです。


特徴か実態か

  「認知療法」が上手くいかなかった要因として、
  分かりやすい例を挙げるならば、

  「笑い声を聞いたので自分は馬鹿にされている」
  と主張する患者に対して、
  その時の状況を自ら詳しく分析した上で、
  「偶然、別の事に関する笑い声を聞いたのかもしれない」
  と認識させ、
  「認知の歪み」を修正してもらう手法だが、

  詳しく分析した結果、
  実際に笑われていた場合にどうにもならない。

  周囲の人々(例えば家族)に、
  その時の状況を説明し冷静に判断してもらった結果、
  「そりゃー笑うでしょ。あんた見てるだけでキモイもん。
   家族じゃなかったら同じ家にいるのだってイヤー」
  とか言われてしまう場合にどうにもならない。

  患者本人よりも、
  患者の周囲にいる人々の認知が歪んでいる場合に、
  結構救いようがない。

  それはさておき(余談かよ)、

  「非認知能力」という用語を調べてみたところ、

  「知能指数や体力測定のように、
   測定し数値化できない能力、
   すなわち外部から認知できない能力
  を意味するとの事だったが、

  ちょっと待ってくれと。


  それはその能力の「特徴」であって、
  その能力の「実態」については、
  なんら説明できていない用語ではないのか?

  「実態」を表さない用語を果たして、
  正式名称として採用しても構わないのか?


独自に言い換えを検討する

  なので言い換えが無いか調べてみた。
  するとだ。

  「社会情緒的コンピテンス」

  ……。
  ……分からん!

  よく分からん用語の言い換えも、
  よく分からん用語で分からんのカオスだ!

  コンピテンス=能力、適性、力量

  ならばそう言え!
  外来語で煙に巻くな!
  なになに。そのものズバリの訳語が見つからないので、
  外来語を使うより仕方がない?

  本当か?
  胸に手を当てて自らの良心に問い直してみろ。
  訳語以上にcompetenceのニュアンスまで、
  的確に把握できた上で使っているのか!

  なので独自に言い換えてみました。


  生存能力(サバイバル・スキル)

  いやw  それはww
  無人島で生き延びる能力を連想させるじゃん。
  誤解を生むよ。絶対違うよ。

  と苦笑される方もいるかも分からないが、

  その通りだ。


  無人島とは言わないまでも、
  ある程度の過酷な環境下でも生き延び切れる力こそ、
  人間個々人が真っ先に養うべき能力だろうが。

  そこを差し置いて知能だ体力だと。
  悪い。断言させてもらうが、
  しゃらくせえ。

  言っとくが五体満足健全であれなんて言ってねぇぞ。
  どのような手段を使ったとて構わねぇからな。

  知恵を出して周りに指示して手伝ってもらおうが、
  心を和ませる音楽を奏で歌を歌おうが、
  歌える奴にインスピレーションを与える物語を作ろうが、
  生き延び切れりゃあ何だって構わねぇんだよ。

  財力・武力はむしろ個々人単位では無価値だ。
  むしり取られた後を放置されて仕舞いだよ。

  「サバイバル・スキル」の方が、
  まだしも実態を表せてんじゃねぇかなって、
  俺は思ったんだが、どうかな?

4月29日 8時頃追記:

  配偶者にざっくり話してみたところ、
  30秒ほど黙り込んだ上で、
  「単に『魅力』じゃダメ?」
  と返された。

  なるほど測定不可能である上に、
  外側から他人によって伸ばすものでもない。

何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!