聖書読書記録(33週目231日間)

2023年8月13日~8月19日
  ホセア書12−1〜14−10
  ヨエル書1−1〜4−21
  アモス書1−1〜9−15
  オバデヤ書1−1〜1−21
  ヨナ書1−1〜3−11
  ミカ書1−1〜7−20
  ナホム書1−1〜3−19

内容:
  バラエティに富んだ十二小預言書。

  キリスト教聖書を二分した前編も、
  そろそろ終わりが見えてきた。

  ところで2023年元日から、
  1日3ページ、という縛りを自分に設けていますが、
  キリが悪い場合には良い所まで、
  しかし4ページにはならない程度に読み進めています。


ざっくり感想(実にざっくり):
  ホセア書より:
    分裂した二王国の内、
    先に滅亡するイスラエル王国側の預言、
    って実は珍しいな。

  ヨエル書より:
    どこの誰かよく分からないヨエルさん。
    いなごで荒廃する様子が比喩にしても細かい。
    そして捕囚から帰った後は、
    シオンに新たに住み着いた者達を、
    滅ぼして良い(滅ぼせ)って預言が、
    ここでも容赦無く繰り返されて怖い。

  アモス書より:
    イザヤと同じ時代に別の町で預言したアモスさん。
    ダマスコ、ガザ、ティルス、エドム、
    アンモン、モアブ、ユダ、イスラエル、
    それぞれの地域の罪と受けるべき罰が、
    同じ文章形式でそれぞれに挙げられる。

災いだ、主の日を待ち望む者は。
主の日はお前たちにとって何か。
それは闇であって、光ではない。

アモス書5−18

    小学校2、3年頃に入らされた新興宗教の教会に掲げてやりてぇな。
    「それぞれが弱者を虐げず不正から離れれば裁きの日は来ない」
    って言ってるじゃん主。

  オバデヤ書より:
    どこの誰かも書かれていないオバデヤさん。
    聖書全体を通して多分最も短い。1ページ。
    今更槍玉に挙げられるヤコブの兄エサウが気の毒な気が。

  ヨナ書より:
    当時の大都市ニネベの滅亡を知ったヨナさん。
    預言するの嫌だよって逃亡して、
    乗った船が難破して海に投げ出されて魚に飲まれた人。
    (三日三晩過ごして吐き出された。)
    色んな絵画や小説のテーマにも派生しているよね。

    結果ニネベに渡って預言を伝えたら、
    民は行いを慎むようになり災いが起きなかったので、
    「何のために私を遣わしたんだよ。
     魚にまで呑まれたんだから災い起こせよ」
    って怒ってた事は今読んで初めて知った。

    「その怒りは正しいことか」
    って主からあっさりたしなめられてるけど。

  ミカ書より:
    エレミヤと同じ時代に預言したミカさん。

    鋤や鎌を取り剣や槍を捨てる、
    みたいなイメージが後の、
    ミュージカル版『レ・ミゼラブル』とかに繋がるっぽい。

    今読むとかなり怖い一文。↓

我が民を迷わす預言者たちに対して
主はこう言われる。
彼らは歯で何かを噛んでいる間は
平和を告げるが
その口に何も与えない人には
戦争を宣言する。

ミカ書3−5

    要するにこれまでユダ王国が、
    神の目には不正に蓄えた富を、
    全世界に捧げさせるために、
    捕囚の憂き目に遭わせるんだって。

    捕囚の過程で酷い目に遭わせたり、
    捕囚先でいじめたり、
    シオンの土地に住み着いた奴(空いてたから住んだだけなのに!)は、
    戻ってから酷い目に遭うよって文脈。

エフラタのベツレヘムよ。
お前はユダの氏族の中でいと小さき者。
お前の中から、私のために
イスラエルを治める者が出る。

ミカ書5−1

    こうした記述も積み重ねられてナザレ出身のイエスは、
    ベツレヘム(ダビデの出身地)で生まれてなきゃいけないわけだ。

  ナホム書より:
    ニネベの滅亡を預言したナホムさん。
    つまりヨナさんと同時代の人だな。

    彼もいるならヨナさん魚に呑まれなくても……。

    あと何だ。
    「魚に呑まれる」って多分、
    九州の海に近い魚食文化で育った私よりも、
    かなり不愉快に恐怖に感じられるんだろうな。

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