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遠くへ行きたいわけではない

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 近場で良いので「知ら歩」を。

(文字数:約2800文字)



お隣さんやん

  柿博物館に行った翌週もまた、

  知ら歩(・ω・)どこか知ら歩

  無言の圧力で訴えてくるので、

  柿博物館のスタッフさんから教えてもらった、
  五條新町に行ってみるか。
  (・∀・) (^ω^)行きましょう


  奈良県の五條市は、

  高野山に向かう道中なもので、
  我々夫婦が頻繁に立ち寄る、

  和歌山県の橋本市と、

  地図を見れば隣り合わせだ。

  生産量では明らかに数値として二位なもので、
  「橋本の柿、味は日本一
  という涙ぐましい看板が掲げられている。
  (とは言え県単位では和歌山県が一位。)

  せやから隣やんけ。
  品種も品質もほぼほぼ一緒やんけ。
  競いなや(・∀・)と私は思うが。


駐車場見当たらない

  パンフレットを頼りに、
  五條新町あたりの駐車場を探すも、
  どうもスムーズに見つからない。

  そう言えば五條市役所に停められますよって、
  スタッフの人言ってくれてた気がする。
  (・ω・) (・∀・)気がする

  市役所の看板を目印に向かってみると、
  確かに高校跡地に建てられた建物は、
  新しく広く、

  土日にも関わらず、
  柿を使ったメニューを出してくれる、
  「にぎわい館」という店舗が併設されている。
  お昼にちょうどいい。

  柿カレー美味い。
  これは美味い。嬉しい。
  (*・ω・) “(・〜・)
       柿の葉うどんは薄い緑色で、
       独特の風味があって面白い。


知ら歩までの道中も知ら歩

  こっちの商店街通ってみよう
  (・ω・*) (・∀・)はいはい

  高台の代官屋敷跡から、
  海に向かって坂道を、
  下る分には気分が良いね。
  (・∀・;)帰りは上るけどな。

  何か夏祭り当日で、
  地元歌手のライブとかやってたっぽい。
  ♪は〜ちがつ〜は〜ゆぅめはぁなびぃ
  (・ω・)? (・∀・)私の心は夏模様
   ↑
  洋楽マニアで日本の歌謡曲にはうとい。


まさかこんなところで松倉重政

  五條新町。
  江戸時代の商家筋。

  入り口近くにあった無人カフェで、
  (無人とはいえ侮り難し。
   養鶏場の経営でプリンもコーヒーも美味い。)

  今頃パンフレットを広げて読み始めるなり、
  私は吹き出したんだが。
  (・ω・)どしたの (・m・*)ぶふ
        ここ松倉重政の本拠地だ

  誰ですかそれ      きゃーっ♪
  歴史(・ω・)興味ない (>∀<*)
  けど面白ければ聞くよ

  島原城を建てた人だ。
  九州は西の端の僻地に、
  結構な立派さの城を築きやがって、
  おかげで農民達への課税が厳しくなり、
  キリシタン達まで弾圧したから、
  「島原の乱」が起きた、

       事にされている(ここ重要)
  (・ω・)ほほう (;∀;)
  何やら興味深い。

  「島原の乱」が起きたのは、
  松倉重政が亡くなって七年も後なのに、
  その方お一人が主原因にされてるって、
  フツーにおかしくないっすか?

  知っている。我々は知っているんだ。
  「島原の乱」が実際は何事であったのかを、
  おぼろげながらにでも伝え聞かされている。
  そちらサイドでの松倉重政は、
  それほど悪者でもなく、
  むしろ同情すらされているんだ。

      島原半島の南島原市出身者
            ↓  
  (・ω・)ほほう (●∀●)怨念

  とは言え私自身は「島原の乱」の後、
  誰も耕し手がいなくなった農地に、
  近畿地方から移住した人々の末裔なので、
  もしかすると五條の辺りからも移住したかも、
  自分らの殿様を悪くは思えんかったかもしれんな。
  (・ω・)ほほほう (・∀・)話半分で聞いて


ロマンを笑わずにいられるか

  実際に会った人達からも、
  私が書く文章から受けた印象であっても、

  「良い人だ」「良い旦那さんだ」と、
  私よりもかなり評判が良い、
  配偶者(・ω・)だが、

  20年近く付き合い、
  同じ家の内に暮らしていくに当たっては、
  それなりに苦労もある。

  五條新町の中間辺りに突き出し、
  建設途中でぶった切られた、
  コンクリート製の高架橋、
  「五新鉄道跡」を見上げながら、

  「ロマンだねぇ」
  (・ω・) (・∀・)

  としみじみ呟く配偶者を、

  決して鼻で笑うなどという事が、
  あってはならない。

  微笑みを浮かべたやさしい目で、
  見守らなくてはならない。

  それが出来てしかも自然でいられるかだ。
  (・ω・)ロマン (・∀・)ですね
       ってか松倉重政聞いてもらってるから
       お互い様だよな。

  自分で言ってしまうのもなんだが、
  良い人と暮らせる奴はそりゃあ良い人なんだ。
  そりゃあ一般的に見れば変わった人達にもなる。

  

はっちゃけた尾野真千子さんが素敵

  五條新町には他にも、
  鉄道模型の店だったり、
  チョコレート専門店だったり、

  月3日だけの営業とのことですが、
  なぜか世界の雑貨を扱う店があったり、
  (中に入って確認してみたが、
   確かに品質も金額も妥当。←ここ重要)

  それぞれに、
  お好きな人にはたまらなかろうと思いますので、
  訪ねてみても良いのではと思います。

  ひと歩きして入ったカフェ「ことほぎ」では、
  (・ω・)梅スカッシュと、
  (・∀・)柿スムージーを頂き、

  2024年時点の街のあちこちには、
  五條市のPRポスターが貼られてあり、
  柿の着ぐるみを頭部分だけかぶって、
  はっちゃけた尾野真千子さんが素敵。

  (・m・)ぶふ (・ω・)どしたの

  五條市内に佇む尾野真千子さんの、
  美しい様相の傍らに建つ老舗ショーウィンドウに、
  柿の着ぐるみの頭部分が見切れていて、
  その配置が絶妙。
  気付かない。並べて見ないと気付かない。

  おもろい  こっちも両手に柿持ってて
  (*・∀・) (・ω・)地味に面白い。

  カフェの入り口に掲示されていたんだが、
  江戸の花火職人「鍵屋」の初代は、
  五條市の出身だそうだ。
  (・∀・)へー(・ω・)

  と言っても当時はもちろん「五條市」ではなく、
  渓谷の奥の木地師集団だったそうだが。
  (・∀・)そうか💡 (・ω・)きじし?
   ↑歴史民俗学好き  うといけど聞く↑


  二時間くらい歩いて五條市を後にして、
  さて次はどこを歩きやがるつもりだろう。
  (・ω・) (・∀・;)予感はしている


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。
  

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