死は最大の利他的行為か? 大好きな福岡伸一さんと落合さんの対談です。「動的平衡」。生物は機械のようなパーツの寄せ集めではない。欠落や欠損が発生しても、復元させようとする力をもっているもの。
この「動的平衡」のイメージ動画、大好きです。
私たちの身体を、分子・原子レベルで見れば、本当にこういうことなのです。
でも、今回の福岡さんと落合さんの対談を聴き終えて、
しばらくたった今朝、
この社会を、「一つの生態系」と考えるとき、
「一人一人の人間」が、
人間を一時、形作っている「一つ一つの分子」と同じ振る舞いをする必要がある?
と・・・。
つまり「動的平衡ロゴmovie」で表現されている、「ドットの一つ一つの振る舞い」を、
この社会を存続させるためには、人間「分子・原子」と同じ振る舞いをしなければいけない・・・。
「エントロピー増大の法則」とは、
「物事は放っておくと乱雑・無秩序・複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない」という法則。
福岡さんの語る「動的平衡」とは、
生物は、自分の身体を壊しながら、常に外部から取り込んだ物質で、再構成することで、「エントロピー増大」という身体が「乱雑、無秩序」へ崩壊することを防ぎながら、寿命の間、生命として存在しようとしていること・・・。
(私の解釈、間違ってないよね(笑))
この社会のシステムを、「ひとつの大きな生命体」のように考え、それが私たちが生きて行くために、ちゃんとした「機能するシステム」であり続けるには、私たち人間が、この「動的平衡」の分子・原子としての「振る舞い」をしなければいけない・・・・。
このお二人の対談は、そういうことなのです。(きっと)
だから、福岡伸一さんの番組最後のメツセージは、
死は最大の利他的行為か?
死は恐れることではない。
動画の内容から、お二人の会話で気になった部分を「抜き書き」してみました。
(聞き間違いは、あるかもしれない。()内の言葉は、私)
是非お二人の対談を聴いてください。
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遺伝子一つを欠落させて、その遺伝子が作っていたタンパク質が作られなくしても、マウスに何の異常も起きなかった・・・。
欠落があっても、生物は「エラー処理」をする。
(今、遺伝子の異常があるから、必ずどの人にも同じ異常が起きるとも限らない)
「エントロピー増大」にあらがっているのが生物。
アバターは生物となるか? 落合
量が量子論的なものに結び付く。福岡
相転移
量によって。 離散的情報?の紐づけ。
情報の並び。 遺伝子の並び。
Aという出来事から論理的にZになるのではなく、AとZの出来事は、ほぼ同時に起きて・・・。福岡
進化上の大きな謎は、膨大な時間があれば、生命が生まれる・・ということだけでは説明できないことがある。
目はどうして出来た?レンズだけでも網膜だけでも、見えない。視細胞というものまで出来ないと見えない。なのに、自然淘汰にかかる前に、このレンズ、網膜、視細胞同時に進化しないと見えないのに、どうしてこのような進化が起きたのか・・不思議。 福岡
全体問題の最適化。
生物は、温度差などの「差分」を検出している。
動的平衡が起きているから、差分を検出している。
量子論的な振る舞いが、脳の認知に影響している可能性。
46:00前後
(だって、私たち量子で出来ている)
般若心経は、動的平衡を現わしている。
ふりそそぐエントロピー増大を外に出す。生物は分解が、わずかに勝る。
しかし、エントロピー増大に最後は負ける。
生命=計算機
計算をどう定義するか。
統計的な解を計算機が出来るなら。
生命は、計算(解析的計算ではない)。
原核細胞が真核生物に取り込まれるというのが、生命における最大のジャンプ(進化)。
利他的なことが起きたときが、大きく進化する。
遺伝子は垂直(子孫)に渡るだけでなく、水平にも動く。
世界は分けてもわからない (福岡さんの本あり。)
自己同一性というのは、不確かなもの。
(これ、認知の仕方が年齢とともに変化していくから生まれて死ぬまで、同一と思ってしまうが、そうではないよと。)
福岡さんが、今解き明かしたい生命の謎は?
死は最大の利他的行為か?
死は恐れることではない。
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