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これだけは知っておきたい『配筋基礎知識』

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鉄筋工事は建物の安全を確保するために非常に重要な工程ですので、配筋検査は、専門工事業者・施工者・監理者・審査機関が各々個別に行います。適切な配筋を行うには最低限の知識が必要となり…
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2022年6月の記事一覧

配筋豆知識『梁』

配筋豆知識『梁』

継手位置大梁の上筋の継手位置 : 中央のLo/2

大梁の下筋の継手位置 : 柱面から梁せいD以降のLo/4

小梁の上筋の継手位置 : 中央のLo/2

連続小梁(内端)の下筋の継手位置 : 柱面からLo/4

単純小梁(外端)の下筋の継手位置 : 柱面からLo/6

片持ち梁の継手位置:上筋での継手はNGで、下筋はどこでもOKですね。

Lo:柱内法寸法

定着定着の起点 : 柱主筋(梁筋)か

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配筋豆知識『柱』

配筋豆知識『柱』

配筋の基本ルールは、物件毎の構造図の配筋標準図によりますので、ここでご紹介するのは一例とご理解ください。

継手位置一般階の柱主筋の継手位置  :  梁天から500以上、上階の梁下からHo/4以下

1階の柱主筋の継手位置    :  梁天からDかつHo/4以上、上階の梁下からHo/4以下

上限の高さは、圧接作業の安全性を考慮して1500以下とする場合もありますね。

Ho:柱の最大内法寸法
D

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配筋豆知識『基礎』

配筋豆知識『基礎』

配筋の基本ルールは、構造図の最初にある配筋標準図なんですが、統一されている訳ではなく、日本建設業連合会・日本建築学会・東京都建築士事務所協会・関西建築構造設計事務所協会などの団体で作成されている他、大手ゼネコン、大手設計事務所では自社で作成されていて内容は必ずしも一律ではなく異なる部分がありますので、物件毎に確認する必要がありますね。

ここでは配筋のポイントと豆知識をご紹介したいと思います。

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