19.手術までの時間

3月の終わりに腫瘤が見つかり、再検査したのが4月上旬、4月の終わりにがんだろうねと言われ、5月中旬に先生からがんの説明を聞いた。
そして決まった手術日は、7月9日。

もうね、長い…!!!

もうさっさと切ってー!と思いつつ過ごしている。

最初の再検査の時点からずっと先生方からがんを匂わされていたので、とっくに覚悟も出来ている。
私は環境に恵まれているので家族の…特に夫のサポートもあって、ソフト面でもハード面でも生活の心配がない。感謝しかない。
義父介護中なので、仕事もしていない。仕事を休めるかなとか、その間の収入はとか、仕事の引き継ぎとか、そういうのを考えなくて良い。(まぁ、その義父をどうするかを考えなくてはいけないのだけど…)
精神的にも、不安が全くないわけでは無いのだろうけど、自覚するほどの不安はなくて、きっと何とかなる!と信じているので、色々考えて眠れないなんて事もなく、むしろベッドに入って3分で眠れてしまう状態だ。

それでも、いい加減、いい加減、
早く7月来ないかな、と思ってしまう。
イライラしてしまう。
今日はまだ6月に入ったばかりなんだけども!!!


大きな病院じゃないと手術が出来ないのは分かっている。
大きな病院に患者が多いのも分かっている。
でも、早く来ないかなぁー、7月!
ものすごく待ち遠しい。
ソワソワする。
早く入院してしまいたい。


色々調べて、頭でっかちになって、先の事を悩む性格でもない。
『なるようになる』がモットーで、ポジティブクイーンと呼ばれる前向きさで今までやってきた。
でもこの1か月は、長い。
長すぎる。

いや待てよ、
「がんがあったので、早速今から切りましょうね!」
と言われたらどうだろうか。
「いやちょっと待って心の準備が…」
となるはず。
じゃあ直後に切られるよりは、1か月半待つ方がマシか。

もしくは、
「今から入院して、1か月半後に手術です」
なんてのも絶対嫌だ!
家で待つ方が良い。

それより2週間も家を開けるから、日用品のストックをちゃんとチェックしとかないといけないな。
冷蔵庫もキレイに整理しとかないと。
あと、入院期間中、ショートステイに行ってもらう予定の義父の荷物も用意しなければ。服も新調してあげたいし、髪も切ってあげたい。
予約したコロナワクチンの接種にも連れて行ってあげなくては。

…そんな事を考えていたら、
「あれっ?これ1か月で出来るのかな…?」
と思うようになった。
なるほど、私には色んな準備に必要な期間が与えられたのだなと考えて、少し落ち着いた。


今日は午後から義父の新しい服を買いに行く。
そしてまた1日が経つ。

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