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こちらとしても書きたくて書いてるわけでは無い

Apple Musicで"出身コンプ"というプレイリストを作っている。

ぱっと見は意味不明なプレイリストであるだろうが、まあつまり、東京という地名をタイトルに冠する曲でのみ構成したプレイリスト、ということになる。聴き比べると色々なアーティストの東京観が滲み出ていている気がして面白い。というかよく考えたら自身の楽曲に東京という名前をつけるのは東京以外の出身のアーティストばかりな気もするが、どうなのだろうか。
そんでもって東京という名前の曲で私が断トツで聴いているのは言わずもがな くるり なのだが、最近はMONO NO AWAREの東京も大変よく聴いている。とにかく声が良いので。あとバンドロゴもいいね、今まで見てきたバンドの中でぶっちぎりで好きかもしれない。
今日はじめてそのMVを観たのだけれど、とてつもなく悲しい気づきをひとつ得てしまった。"東京"という曲内で歌われている故郷というのは大抵西日本なのである。いやこれ、冗談抜きでそうなんですよ。西日本の、温暖な、さらにいうと瀬戸内海あたりの小さい島じゃありませんか?もしくは九州は長崎、五島列島だったり。五島列島は完全に荒井由実の瞳を閉じての影響ですが。その手の曲のMVのロケーションってのも大抵は暖かそうで穏やかな海、高く澄んだ青空。間違っても北国の鉛色の曇天や荒々しい冬の海なんてのは故郷のロケーションとして採用されないワケです。何故かって?そらもちろん、陰気臭いからですよ。

アーティストが東京という曲で書きたがるのは望郷の念であったり、反対に決別の気持ちであったり、まあそこはそれぞれなんですけど、少なからず故郷へ矢印が向いている。いずれにせよ故郷というのは帰りたくなるもの、イメージとして暖かみが先行する必要がある、ということ。その観点から言ってしまえば東北は曲内で歌われる故郷として不適切であるのです。おしんの時代からイメージが一切変わってませんからね。寒色系通り越してモノクロカラー。もはや北海道までいくと、なんかこう、開き直れるんですけどね。歌われる景色は松山千春的美しい白銀の世界になるわけですから。
たまに考えるし真理だと思っているんですけど、出身地って人格の形成に多少なりとも影響を与えるのではないでしょうか。かなり陰湿な性質の私(わたくし)ですが、これ瀬戸内出身だったらめちゃくちゃ穏やかで明るい人物に成長していた可能性がある。北東北出身ゆえにこうなってしまったのではないか。なになに?地元叩きの材料にお前の性格の暗さを使うなって?お前のその性格はお前自身のせい?それもそうですね、すみませんでした(泣)
それでも、(あんまり主語デカくして怒られたりとかはしたくないんですけど)北東北、山陰、北信越出身者ってめちゃくちゃ陰気くせーのが多いと思いますよ。統計的な話というか、そういう人多そうだよね~くらいな感じですけど。自虐込みの血液型占いみたいなものなので、怒らないで聞いて欲しいです。それが良いとか悪いという話でもないので。
でも、吉幾三みたいなアーティスト、いっぱい出てきて欲しいですよね。あんなに明るく地元を歌った人はいません、彼は北東北の星です。

あと個人的には北東北、山陰、北信越より東京出身者の方が圧倒的にキモい人間が多いです。これは断言出来ます。

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