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ピンチはチャンス。

私のイギリスでの海外生活のスタートは、異文化を楽しみ、毎日キラキラな学びのスタートなどとは、程遠く、トラブルの連続であった。 

ホームステイから住む家を探す時も、英語力の低さから部屋を見つけることが大変で時間もかかった。ようやく見つけたシェアルームでは大家さんに、アジア人が好きとの理由から会話中にキスをされ、必要な物だけを持って、友達のホームステイ先に逃げこんだりもした。もう、まさにサバイバル。

やっと見つけたシェアルームでは、謎の痒みに悩まされて、イライラしていた。南京虫bed bugが原因と分かった時は、ショックで学校にも行けず、夜も眠れない程であった。

あの時、謎の痒みでストレスを溜めていた時、私が授業中に腕を掻いている様子を見て、その皮膚の状態はbed bugだと、クラスメイトの韓国人(今の旦那さん)が教えてくれて、対策を取ることができた。彼も少し前に同じ痒みで苦しめられ、自力で虫が原因だと突き止めたから、辛さが分かると、共感してくれたのだ。

あの時は、憎きbed bugだったが、あの時、あの虫に悩まされていなかったら、彼と結婚することはなかったのかもしれないと思うと、あの憎き虫に苦しめられた日々も、少しは有難いと思える。自分の人生において、必然であり、意味があったのかもしれない。

今、目の前に起こっている小さな問題が、今後の人生を大きく動かしていくなんて、人生は本当に面白い。

そう、今抱えている些細な問題から大きな悩みまで、それが、自分の人生を輝かせるスパイスになるのかもしれない。


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