腕毛がボウボウでカミングアウトする夢
秋分の日に、ポストに名前を出しました。
今まで門の内側にしか表札を出しておらず、
門の外にあるポストに名前を出すことは、
自分の中では
外の世界に自己表明するような気持で名前を掲げました。
これはその夜に見た夢です。
避難所のような場所に私は居て、
そこからコンビニに行こうと支度をしています。
夢の中の私は何故か腕だけが
どう見ても男の腕で、
毛がフサフサと、どちらかと言うとボウボウと生え、
たくましい筋肉質でした。
しかも肘には眉毛そっくりの
毛が塊で生えた場所さえありました。
扉の付近で私に向かって
どこへ行くのか?とか、
そんな事をイチイチ聞いて来る奴らから
何となく、その毛を隠すために上着をサッと羽織り、
適当にあしらって外に出ました。
私は学生の頃に受付のバイトをしていた美容院に来ていました。
久しぶり、と皆に口々に言われながら
奥に居る、私を一番可愛がってくれていたボス的な人の所へ向かいました。
皆もその周りに集まって来ました。
そこで私は口を開きました。
『実は私、癖毛だったんだよ。』と言うのです。
夢の中ではこれは大きなカミングアウトで、
皆はえーー!とか、
知らなかった!とか、驚きます。
ボスだけがニンマリして
『俺は知っていたけどね。』と言いました。
そしてボスは、今お前はどんなブラシを使っているんだ?と聞いてきて、
その後独り言のように『これは要らないな』と言い、
テーブルの上にあった
私の昔使っていた櫛やブラシを全て捨てて行きます。
今使っている目の大きな櫛を私が示すと、
『悪くないな』と言いながら
ゴソゴソと色んな櫛やブラシを出しながら
『でも、こっちの方がいいぞ。』とアドバイスをくれました。
でもボス以外は、
カミングアウト後は驚きはしたものの、
後は口々に仕事の愚痴や
季節が変わって夜は寒くなって来たからTシャツ1枚だと寒いだとか、
どうでもいい、くたびれた話をして来るので
私は帰る事にしました。
その帰り道、
近年知り合った同じ歳の友人一行と会いましたが、
なんだか老人会の集まりの様だなと思いました。
やはりコロナ後に出来た友人は(実際はそんな友人居ないけれど)
何だか、みんな歳を取っているなと思い、
昔からの友人は貴重な仲間なんだなと改めて思いました。
帰り道は電車の中が暑いので上着を脱ぎました。
すると例の腕のフサフサした毛と眉毛みたいな毛が顔を出しましたが、
【まあ、いいか】と思って
窓からの日差しと心地よい風を感じました。
家に帰って鏡の前でシゲシゲとたくましい腕と
そこに生えている腕毛と肘にある眉毛みたいなものを見つめて、
改めて凄い状態だなと思いました。
さっきまでよくも電車で人前に晒していたよな
と不安になりもしました。
でも、これを失くしたくない気がして、
剃らないでおこうかな、
と思いながら目が覚めました。
追記
実際、私の髪の毛は緩いパーマをかけているかのような癖毛で
あちこちに向いて生えています。
以前はそれを伸ばすようにスタイリングして
キチンと内巻きになるようにしていました。
でも近年は、
この癖毛を活かすようなスタイリング方法に変えました。
この方が遥かに楽ちんで良いのです。
年齢を重ねて、自分との付き合い方も変わって来るよな
と思うこの頃です。
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