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劣等生の夢

その夢の中で私は子どもだった。

優等生の友達が、

私がサボり続けている塾の先生が心配して

あなたからの電話を待っているからしてあげて、と伝えられる。

うん、分かったと言いつつ、

無視しようと思う。

その優等生の彼女にとって、

先生たちはお世話になっている

良い大人として映っているが

私にとっては関わりたくない、

分かり合えない存在なのだ。


場面は変わり、

武術の様な事をやる場所にいる。

攻撃を避け、受け身を取り、

なんとか怪我をせずに終える。

と、そこに電話が来て、

また優等生の彼女から塾の先生に電話したのか?と聞かれる。

していない、と言うと、

彼女は今、先生といるらしく、

私の代わりに先生に謝っているのが聞こえる。

そして、彼女はその先生の電話番号を聞き出し、

改めてかけるように私に番号を伝えて切れた。

電話の向こうの景色が何故か私には見えていて、

先生は私に呆れていてやれやれという表情をしている。

それとは対照的に

健気に謝ったり、番号を聞いたりする彼女の事を満足気に見つめている。


私は自分が通っている塾のあるビルに向かう。

私はそこに着くまで、その塾の名前も知らなかった。

窓から様子を伺うと、

とても怖い感じがした。

私はそこの塾の仕組みも何もかもが全く分からなかったし、

そこにいる自分が想像もつかなかった。

電話をしようか迷いながら、

もう学校にも行っていないし、

進学なんかするつもりがない、

と言っても、どうせ何も分かってくれないだろうし、

やはり電話は止めようかなと

怖気づいて目が覚めた。





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