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ホットケーキの夢

フライパンを火に掛けて

ホットケーキを焼こうとしている。

どうやるんだっけ?と思いながら

取り敢えず油を引く。

あっ、バターか、と思い出す。

次の瞬間に、

ん?ホットケーキのタネは?と思う。

ホットケーキなんか何も用意していない事に気付いたのだ。

タネを準備しなきゃ、と思うが

えーと、小麦粉と卵と、片栗粉?水となんだっけ?

全然思い出せない。

火を一旦消すか、迷う。

ここでハッとヘッドホンをしていると気が付く。

もしかして、息子が帰って来たのに

気が付かないでいたかも、と思う。

もうとっくに帰ってくるはずの時間を過ぎているかも、と思う。

玄関に行き扉を開ける。

外は真夜中の気配だ。

混乱する。

息子はどこに行ったのだっけ?

扉を全開にして、外を呆然と見つめる。

外にサラリーマンっぽいスーツの人がボンヤリ見えて、

こちらを見ている様子。

怖いと感じる。

こっちに来ないで欲しいと思う。

扉を閉める。

キッチンでは

ホットケーキを焼くための火は

ついたまんまだ。

少し焦りながら私は一生懸命

息子はどこに誰と出掛けたのかを

思い出そうと悩んでいる。

警察になんて連絡をしたら良いのだろう?いや、すべきなのか?

一体何時なのか?全部勘違いか、

夢なのか?

悩んでいたら目が覚めた。



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