脳性麻痺。学校生活を送る。普通学級で困ること。授業編〜体育以外〜

脳性麻痺。左片麻痺。左手が動きにくい。普通学級で生活ということは、健常者の身体レベルに合わせた授業を受けるということ。当たり前だか、道具は両手が使えることを前提として作られている為苦労するのだ。

算数
定規や分度器、三角定規やコンパスがうまく使えない。押さえる力が無く直前が引けない。アホなりに考えた解決策が太めの定規を買って顎で押さえる。定規や分度器は顎で押さえた時点で目盛りが見えにくい。線を引く時間は人よりもかかるので図形を書くテスト問題は惨敗。
コンパスは下のノートや用紙を押さえられず動いてしまうので正確な円を書けない。

図工
ハサミや彫刻刀をうまく使えない。切る対象物を手で持ったり押さえたりできない為いがんでしまう。場合によっては手を切ってしまうことも。おかげでよく居残りさせられた。

家庭科
裁縫関連の課題。
これは片手ではいくらやっても無理でイライラしたので早々に諦めた。こっそり持って帰って母にやってもらって提出していた。持って帰ったのがバレてひどく怒られていた。
調理実習
包丁がうまく使えず手を切りそうになる。球体を左手で持って切るのは至難の技。りんごの皮むきのテストの時はりんごにフォークを刺して少しでも持ちやすくしたが、結局失敗に終わった。

障害が重度ではなくても、健常者にとって些細なことでも困ることは多々ある。
周りの人に頼ればいいのだが、断られないか、頼んだら変な風に思われないかと考えているうちに人に頼ることができなくなった。そして劣等感が膨れ上がっていった。

面倒な性格である。


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