実存化数理論 宇宙には物質は存在しない。
宇宙には物質は存在しない。
There is no matter in the universe.
2024/06/25
長野 治雄
物質の存在が宇宙を創ったと、人は考える。
１００億年以上前のこと、一つの極小の真空領域から、その
領域の壁を破るかのように多量のエネルギーが飛び出し、空
間のない所へと広がり、宇宙となった。
そして、その過程において、エネルギー密度は薄まり、相転
移によって、素粒子が生まれ、それが物質となり、人の知る
宇宙になった。
人は、疑いもせずそれを信じている。
いかなる過程を経て、エネルギーが素粒子に変化したのか。
ただ、変化という言葉を相転移という言葉に置き換えただけ
で、誰一人その変化について説明できない。
人が物質は存在していると認識するのは、恰も、ＤＶＤから
ディスプレーに映像が映し出されるように、人の脳が外から
の情報を実像化するからである。
このＤＶＤそれ自身には映像がないように、宇宙には人の知
る実像そのものはない。
ＤＶＤのデジタル信号は宇宙においての実存化数であると例
えられる。
人の知る宇宙は実存化数の世界における二次的な世界であっ
て、人の脳によって作られた世界である。
その世界は虚無の中の実存化数の世界の実像化であり、人は
己の脳によって実像化されたすべてのものが存在していると
実感させられる。
宇宙は実存化数の世界である。
この実存化数の世界は、人の知る宇宙とはまったく違うもの
となる。
物質は宇宙の存在において二次的なものとなる。
実存化数理論の根本的な考えは
「そのものはそのものである」
実存化数理論がいう
「そのものはそのものである。」はたとえていえば、
この林檎はこの林檎であり、他の林檎ではないということで
ある。
実存化数理論が示すのは、宇宙には人が考えるような物質は
存在しないということである。
だが、人は自らの存在を認識する。
そこで宇宙の存在について考える必要がある。
人が宇宙の存在を認識するには以下のことが必要となる。
要請１ 同一性
要請２ 相対性
そして、上の二つの要請を満たす実存化数が必要となる。
人の知る宇宙は同一性と相対性によって存在している。
または同一性と相対性によって創られているとも言い換えら
れる。
そのために上の二つの要請を満たす実存化数を求める必要が
ある。
そして、それらの実存化数は一般的な等式ではない実存化数
の等式として成り立たねばならない。
この実存化数によって宇宙は創られている。
要請された実存化数をもって以下のことが導き出される。
１ 時空の同一性と相対性（時空は実存化数）
２ 時空の最小単位の存在（宇宙の存在）
３ 時空の連続性（宇宙の姿)
最初に同一性について
そのものと同一であるとはそのもの自身であると言うことで
ある。
同一性はそのものと同じで区別できない同一のものである。
すべてにおいて区別できないものである。
Ａ ＝ Ａ
そして、Ａが同一のＡとの間に相対性を有することで互いに
自己を認識できる。
よって以下の実存化数の等式が成り立つ。
Ａ・Ａ ＝ Ａ・Ａ
ここで、「.」は相対関係の演算子を表している。
いま、宇宙にＡなるものとＡなるものとは異なるＢなるもの
がある。
Ａ ≠ Ｂ
ＡもＢもそれぞれ相対性を有することで自己認識はできる。
Ａ・Ａ ＝ Ａ・Ａ
Ｂ・Ｂ ＝ Ｂ・Ｂ
だが
Ａ・Ｂ ＝ Ａ・Ｂ
ＡとＢとの間には、相対性があり、さらに実存化数の等式は
成り立っているのだが、ＡとＢとの間には同一性がない。
Ａ・Ａ ≠ Ｂ・Ｂ
ＡとＢは互いに認識できない。
宇宙が存在するとは同一性と相対性が必要不可欠である。
量子論の考え方において、素粒子はいろいろな状態が確率的
に存在するとしている。
それぞれの状態は別々のものであるとして区別する。
量子論では素粒子に対して同一性は意味を持たないことにな
る。
つまり量子力学では同一性を必要としない。
だが、実存化数理論では同一性は宇宙の存在において重要な
ことである。
この宇宙において素粒子として存在することができるのは、
同一性があるからである。
もしこれを否定するならば、人はものの存在を認識すること
ができなくなり、宇宙は存在しないことになる。
よって素粒子は単一なるものによって構成されている。
宇宙のあらゆるものが相対性を有する単一なるものによって
創られていると言える。
それが時空である。
時空は単一の実存化数である。
つまり、時空は最小単位の実存化数で表される。
その時空の相互相対と自己相対によって、先代時空と後代時
空とが齎される。
過去と未来の時空の狭間で、人の脳によって実像化されたの
が現在時空であり、それが人の知る宇宙の存在として認識さ
せられる。
その時、時空には’時空の偏り’が生じる。
先代時空と後代時空とによる時空の偏りが、素粒子に動きを
与え、その動きが素粒子間に力の相互作用が引き起こしてい
るかのように、人の脳は認識する。
素粒子は本来存在しないものではあるが、人の脳が、二次的
に、それが存在するかのように、実像化され、認識させる。
時空は実存化数で表されるが、その相対関係によって現れた
素粒子は時空の中の泡のようなものであり、究極化数で表さ
れるものである。
つまり、素粒子は存在しない。
宇宙には始まりも終わりもない，だからといって、無限の世界で
もはない。
人の脳がつくる実存化数の世界の幻想である。
私の世界の私は，あなたの世界の私ではないし、あなたの世界の
あなたは私の世界のあなたではない。
私が無に帰れば、私の世界は無になるが、あなたの世界では私は
存在するが、それは私ではない。
「 ’偏見’を捨てなさい
すべてにおいて’懐疑的’になりなさい
強い’探究心’を持ち
細心の’注意’を払いなさい
そうすればきっと正しい答えが見出せる 」
筆者からの助言
Throw away the 'prejudice'
Be 'skeptical' in everything
Have a strong 'inquiry spirit'
Pay close attention to
Then you will surely find the correct answer
Advice from the author
「 知らないことは 決して恥でも無能でもない
知ろうとして努力しないことが 恥であり無能である」
筆者より
"What you don't know is neither shame nor incompetence
It is a shame and incompetence
not to make an effort to know. "
From the author
「 Ask, and it shall be given you ;
seek, and ye shall find ;
knock, and it shall be opened unto you ; 」
Matthew 7:7
「 求めよ そうすれば 与えられるであろう
捜せ そうすれば 見いだすであろう
門をたたけ そうすれば あけてもらえるであろう」
マタイによる福音書 7：7
（口語訳）
五
矢 口 隹
王
吾唯知ヲ呈ス
I only present my knowledge.
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