ゆるく長く「ケア」の可能性を探求しませんか?~10/6Helpwellオープンデイ報告と研究委員会のこれから~
こんにちは。Helpwell理事とバーンアウト予防研究委員会を運営しているこだまっちです。
本記事では(1)10/6のオープンデイの際に行った「研究委員会とはどんな活動を行って来たのか。そしてこれからどうしたいのか」報告のまとめに加え(2)研究委員会のお誘いをさせて頂きたく思います。(オープンデイ自体の概要は以下から!)
【10/6(日)開催】医療や福祉、介護や教育現場で働く対人支援職100人と「支援者ケアの未来」を考えたい!支援者ケアオープン・デイ|helpwell [公式] (note.com)
(1)オープンデイでの研究委員会の発表
①私は何故ここにいるのか
私は元々ボランティア以外で、本格的に対人支援に関わった経験は無く(現職がビジネスマン同士のコミュニティ運営、企画なので対人職と言えそうではありますが……)Helpwellの前身のコミュニティで、関心のあった戦争や社会問題系のシリアスな事柄について「痛みを共感し合いながら問題に向き合う対話会」を何度も行ってきました。
その際の姿勢等を評価頂き、Helpwell代表から研究委員会の運営にお誘い頂いたと理解しています。
②研究委員会の目的
Helpwellではリアルやオンラインで現場の方々中心に、バーンアウトについて語り合うワークショップや、特に深刻な状況になりやすいマネジメント層向けへのプログラム等、多種多様な企画が行われてきました。
その中で「現場の人間では無い私が運営する、文献や資料をまとめ上げていく研究活動」にどのような意義があるのでしょうか。
研究委員会の活動は、「Helpwellの多種多様な企画がバラバラにならないように、『知』を判断基準に、Helpwell全体が進みたい/進むべき方向を灯台のように照らす」役割になれるのではないか、ということをお話ししました。
③活動実績と体験
文献や資料をまとめた結果(noteにアップ)はオンライン発表会を通し外部にも発信されたことを説明し、計2回の発表会についてお話しした後、私自身の研究noteをその場でシェアしました。
対人支援者を支える「柔らかな壁」?~スーパービジョンについて調べたこと~|helpwell [公式] (note.com)
④課題とこれから
これまでの活動実績を踏まえて出てきた主な課題として以下を挙げました。
「発表会を開けば、直接支援をされている人もそうでない人も、多様な人々が参加してくれるし、日々の現場の話から社会変革の大きな話まで、貴重な経験や意見を言って頂きます。一方、現場の話と社会変革の話は直接結びつけるのが難しく、発表会の場で統一した意見を生み出していく必要があります」
山登りをしていて、絶壁に芽吹く美しい花を見つけたとして、山は全体的に荒れているのに何故そこに花が芽吹いたのか、それは山にとってどのような意味があるのか、パズルのように全体を見ながらピースを部分部分にはめていくのが研究の意義だと思います。
そのためには活動を続けて、アカデミックなことをしたい人々の参加を増やしたり、メディアチームやエッセイチーム等とコラボすることで研究チームのアイデンティティを再確認したり、できることは複数あると感じました。
(2)改めて、ゆるく長く「ケア」の可能性を”一緒に”探求しませんか?
①活動の概要
ここまで10/6(日)の発表をベースに研究委員会の紹介をしてきました。改めてお誘いについて以下に書かせて頂きます。
・具体的に何するの?
「対人支援職のバーンアウト予防」という大テーマの中で関心のある問いを立て、数週間~1か月に一度、千文字程度のnote記事を書くことが主な活動です。記事は定期的な発表会(オンライン)で要約して説明して頂き、幅広い参加者からコメントを頂いたり対話を深めます。
・参加資格
①バーンアウト要因と解決策を構造的かつ多角的に突き止めたい方
②バーンアウト予防文献や資料を読み文章にまとめるのが好きな方(アカデミックなことに関心がある方)
・参加手続き
こちらからお願いします!
【コミュニティ参加者募集】支援者ケアを推し進める仲間を50名募集!/支援者ケアを常識に|helpwell [公式] (note.com)
・「関心あるがいきなりの参加手続きはためらいがあるんだけど」
(質問とか色々したい)
以下主催のFBです!お気軽に連絡を!
②活動参加のメリット
・現実的なメリット
優しく誠実な多様な仲間たちと出会えますし、仲間たちが行っている(研究委員会以外も含め)多様な活動に参加したり、企画もできます。
・遠大なメリット
一方で「不可視化されてきたがこれから世界の主流となる思想や価値に深くコミットできる」というメリットも見過ごせないと思います。
GDP等のあらゆる成長率や富を測る尺度等(幸福度やSDGsが登場したり変わってきたとは言え)未だに金銭的、競争的、権威的な尺度を巡り、世界中の人々や組織はもがいています。
競争を続けるためには、そもそも競争主体が走り続けられるよう「ケア」が必要な訳ですが(あらゆる人々の心身の健康維持から、道路補修、森林の間伐等、あらゆることに当てはまると思います)、「ケア」は当然できている前提で透明化され、競争的な尺度ほどには重要視、体系化が為されていません。
そうなると「ケア」する余裕があるところでは「ケア」主体が搾取されやすくなり、余裕がないところでは人々も、自然やインフラも放任されて崩壊し、やがて競争もできなくなるはずです。搾取か放任か。この二極化が世界中で続いていると思います。
後数十年も経てば世界のほとんどの地域で人口減少と急速な高齢化が進み、競争モデルに当てはまりにくい人が今以上に増えるでしょう。十分出尽くした感のある競争の測り方や勝ち抜く方法論、競争するのが正しいという宣伝に代わり、ケアの(より公正な)測り方、より良いケアへの方法論、ケアがかっこいいというデザインが浸透するでしょう。
「ケアする人」のバーンアウトを防ぐための研究は、そうした「新たな世界における価値」における重要な一滴になると思います。
(3)終わりに
以上色々と書いてきましたが、研究チームも大元のHelpwellも参加して損は無い温かな組織ですので、難しいことは無しで、お気軽にご連絡ください!
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