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続・メガコンステレーションと星の人の話

 以前読んだ本に『宇宙好き』は『宇宙の人』と『星の人』に分けられる…とあった。

宇宙開発や宇宙ビジネスに興味がある、又は実際にそれに携わっている『宇宙の人』と、宇宙の謎を解くため星の観測をする天文学者や、天体観測が趣味のアマチュア天文家などの『星の人』。その2種類の人間だ。

『メガコンステレーション ビジネス』に対して、今『星の人』から多くの懸念が表明されている。

スペースX社のスターリンクは一度に多くの衛星を打ち上げ、現在その数は4,400機を超えている。将来的には42,000機という大量の衛星が低軌道上に上がる。

『星の人』は、その大量の衛星が太陽の光を反射し望遠鏡に映り込むことで、天体観測の障害になることを懸念している。
…と他人事のように書いたが、実は私も天体観測が大好きな『星の人』だ。

望遠鏡に映り込んだ小型衛星

いや、私は『星の人』であると同時に最新の宇宙開発にも興味がある。『宇宙の人』寄りの『星の人』という第3の人種かも知れない。あえて名付けるなら『星宙(ほしぞら)の人』だろうか。

だからこそ私にとってこの問題は悩ましい。確かにスペースX社の宇宙開発のスピードはとんでもない。
(その凄さは以前の記事『宇宙開発』を時間があるときにでも読んでいただきたい。)

しかし私たち人類は、宇宙に対してもっと謙虚になるべきかも知れない。先に進むのは、問題(観測障害、宇宙デブリ問題…など)の解決策を講じてからでもいいのではないか。

地球の周りの宇宙を衛星で埋め尽くすのは、まだまだ早い気がする。


※土曜日の21時ごろ更新予定。

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