秒速で稼ぐ与沢翼氏のしくじり先生を見て、しくじりは人生で必要な事なんじゃないかと考える

みなさんは世の中の社長が「何か馬鹿っぽいな」と思ったことはないだろうか。

勉強が出来るとかではなく、何か常識が足りていないような、99%の人ならこういう選択をするのに、何でそういう選択をするんだ?というようなことが多い人達のような気がする。

結局のところ、何をもってして人間の知性を測るかにもよるが、勉強が全くできなくても年収何億みたいな社長はいるし、よくあるのが、ヤンキーが鳶職や大工さんになって、そのまま独立して社長みたいな感じだと思う。

個人的には犯罪や人に迷惑をかけることはしない方がいいに決まってるという考え方だが、それはあくまでも人の視点のどの部分を切り取るのかにもよる。よくいう、正義は立場によって変わるということは世の中でよくあるので、影響力を持つ人間になるほどいろいろ面倒なことが増えるのは言うまでもない。

私は昔から企業の社長だったり、何かで成功した人の人生の経過を見るのが好きだった。そして、共通していることは、何かやろうと思ったらすぐやるということである。

それが成功するとか失敗するとか、そんなことを考える前にとりあえずやるという精神が社長や一財成した人には多い。

そして多くの場合、失敗することになる。お金の管理を勉強しないまま多額のお金を扱うようになってしまったり、信頼している人にお金を預けたまま預けた人が逃げたり、そういうことはよくある。

しかしながら、その人がその後、貧乏になってどうにも立ち行かなくなったかというと、そういうわけでもない。また2~3年したら億万長者になっているわけである。

これは株式投資の世界にもよくある。

株でうまいこといって調子に乗ってたら、何かの金融恐慌が来て、一瞬にして全財産が消えて生活が立ち行かなくなったという人の話は何となくイメージが湧くと思う。

だが、具体的に考えてみて欲しい。私たちは漠然とそういう人の話や噂を聞いたことがあるだけで、具体的に誰がどのようにしてお金を失ったのか、細かく把握しているだろうか。

漠然と株は借金漬けになった人がいる。というイメージだけを知っていて、別にその人に会ったこともなければ、名前も知らないわけである。

何かで成功した人を見ると「たまたま運が良かったんだろう」という人が多い。それは事実なのだが、運ならば一生の内ずっと金持ちでいられるのはオカシイ。

結論を言うと、大金持ちになるような人というのは、普通の人がやるメンタルの整理を一瞬でやってしまうという事が挙げられる。メンタルが強いというのは、落ち込まないとか24時間働けるとか、そういうことではないと思う。

普通の人は何かで痛い目を見たら、それを辞める。だが、社長になるような人は諦めが悪いので、短期間の内に何回も挑戦する。お金がなくなっても、誰かから借りてきて、また挑戦する。それを普通の人の速度の何倍もの速さで人生を2周も3周も生きているようなスピードで行う。

だから人生は安定していない。振り幅が大きくなって、上から下までジェットコースターのような人生になる。そのリスクを減らそうとしてしまうと、安定した生活になって、何億もの大金は稼げないだろう。

単純な話、10億稼げば、まず日本において死ぬことはなくなる。いかに早いスパンで10億を稼げる人生に自分が辿り着けるのか、サイコロを何回も振って、運が舞い降りるまで挑戦し続けるタフさがある。

普通の人はバカにされるのが嫌とか、借金地獄になったら嫌とか、人と違うことをしたくないとか、そういう感情の方が勝ってしまう。ある意味、最初からヤンキーのようなアウトサイダーであると、そういう性格は持ち合わせていないのかもしれない。

人にバカにされた分、見返してやりたい。だから金をたらふく稼ぎたい。というのはメンタルの持って行き方としては単純であるし、人生を通じて世界を平和にしたいとか、困ってる人を助けたいとか、お客様に喜んでもらいたいとか、そういう余計なことを考えずに、金を稼ぐことに一点突破すれば、意外と風穴は開くものなのかもしれない。ただ、普通に学校に行って、大学に行って、就職しようと考える人は、そういう思考にならないのだと思う。

そもそも普通の人は借金地獄にならないように生きてるので、スタートが違うということもある。要返済の奨学金を月20万くらいもらって、大学を中退したら話は別かもしれないが、大概の人は返せるように、よりリスクを抑えて社会に出ていくことになる。そして嫌な仕事でも続けていくわけである。

昨今は、金よりも余計に平和とか自分のやりがいとか、そういうものが強くなってきている時代ではある。日本はまだまだ経済的な体力はあるにしても、そんなグングンあらゆる業界が成長しているわけではない。

どちらかというと、私もそっち寄りの考え方ではある。自分が金持ちになっても何人か死ぬかもしれないなら、多分やらないだろうし、そこまで金持ちになっても、キャバクラで酒も飲めないし、車も欲しくないので、モチベーションも下がるかもしれない。

逆に言えば、多くの人が喜ぶようなやり方でお金を稼げる方法があるのか模索してみたい気持ちもある。それを見つけられれば、単純に社会が良くなっていく気がする。

もし、そうはならなかったとしても、自分としては満足だろう。最終的に自分がどうしようもなくなって、変な形でお金を稼ぐようになったとしても、お金の使い方として、何か社会の役に立つような使い方をしていきたい。

そう考える理由は、私が別に生きようが死のうが、日本や世界には何の関係もないと思うからで、今の私が子供を生んで育てても、おそらく子供もそんな大した人間にならずに、私よりつらい思いをして生きていくことになると思う。

そう思うなら、一世一代で博打のように、生きるか死ぬかで覚悟を決めて生きるのも良いなと思った。

こうしたら金を稼げるとか、こうしたら生活が安定するとか、ここまで生きていると、出来るかどうか上手くいくかは別として、何となく方向性は見えることがある。

ただ、実際にそのような覚悟を決めて飛び込む勇気がなかったり、金と時間がないという言い訳をして、結局生きてても死んでても地球に何の影響もない人間として生きていくことになる。

これは全く私の個人的な考えであって、確信や証拠があるわけでもない。
私はもともと今の世の中は正しい形なのだろうか。という漠然とした不安があった。

それが現代でこのような形で日本が生きるようになって、普通に会社員として働いて安定した生活で家庭をもって、子供を産んで育てて、それで本当に大人としての役割を果たせているんだろうか。と昔から考えていた。

それは子供の時から、「いや、解決しなきゃいけない社会問題多くね?」と感じながら生きてきたからでもある。

極端な話、私がすごい発電技術を発明したとして、エネルギー調達に困らない社会になったとしたら、それは私が歴史に名を刻むような存在になると思う。ただ、有名Youtuberになってそれ以上の収入を得た人間になっても、社会における影響力というのは実際そうでもない。

私が考える大人が果たすべき役割というのは、圧倒的に前者であって、それには単にお金を稼ぎたいといったマインド以上に、重要なことを意識する必要がある。

これはYoutuberにならずに、普通に会社員や研究者として働け。ということではない。どんなYoutuberになるか、どんな会社員や研究者になるのかまで突き詰めろということである。

この前、私の記事でも紹介したホームレスをYoutuberにしたナムさんのチャンネルでは、見事に登録者30万人にのぼり、ホームレスが少なくとも貧困で食べるものがない生活から一時的でも脱することができた。その期間わずか半年である。むしろ、半年経っていない。

これは広告ビジネスと社会問題の相性が良かったからだと思う。アイデアの勝利である。

人生というのは、人の出会いでそれほどまでに大きく変わるものである。同じことを続けるのか、サイコロを振り続けて新しい人生を何度も歩むのか、一般的な人の思考と、常識人ではない経営者や億万長者になる人の考え方の違いだと思う。

リスクを取るというより、リスクと思っていない。それで迷惑がかかっても反省して、すぐやり直してトライする。そのバイタリティや挑戦する勇気が重要なのであって、才能や運なんてものは微々たるものである。

そのような性格で生まれてくることを才能を呼ぶならそうかもしれないが、結局のところ、やるかやらないか。ということになるかもしれない。誰しもがそんなアグレッシブでギラギラした経営者ではない。穏やかで着々と経営する人もいる。

まとめとしては、人生において、しくじる事なんか、別に大したことではない。と言えるのかもしれない。もちろんしくじりの内容にもよるが、大概のしくじりというのは、私達がイメージできる範疇で先駆者がいるものである。

その人達がどうやってしくじりを克服したのかを知れば参考になるだろうし、しくじっても前を向くしか選択肢はない。ダメだったらまたやればいいだけ。失敗の選択肢が減るほど、成功する確率が上がるだろうし、成功するまでに自分の寿命が尽きるかどうかという話になると思う。

最終的に、自分がどのような人生を生きてどう死にたいか。というところに帰結する。挑戦して失敗ばかりしていたら、将来的に老人になったらホームレスになってしまうんだろうか。

まさか、老人になってホームレスになった後に億万長者になれるとは、誰も想像しないだろう。人生のサイコロと言うのは、いつでも目の前にある。自分で掴み取って、いつサイコロを振るかによって今後の人生が変わる。ホームレスになってもサイコロを振れる。そう考えると、挑戦し続けられそうな気がする。



無駄に思えることを一生懸命やっていきます サポートありがとうございます。