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1/23昼夜【進撃の巨人 the Musical】舞台化してくれてありがとうの気持ち

もともと『進撃の巨人』原作の大ファンなので、大好きな進撃が舞台化、しかもミュージカル! と聞いてものすごく湧いた。ミュージカルってどちらかというと苦手という人が多い気がするけれど(※1)、私はミュージカル大好き。どんどん歌って踊って欲しい派なので、情報が出た時から観に行くことは決めてた。
けど、2.5次元舞台というものが未知だった。苦手意識があるわけではないんだけど、苦手とすら思わないほど知識がない。めちゃくちゃ人気があるジャンルだっていうことを知っているくらい……。2.5次元舞台化ってどんな感じなのだろう。

概要

◇日時
大阪公演:2023年 1月7日(土)~ 9日(月) オリックス劇場
東京公演:2023年1月14日(土)~ 24日(日) 日本青年館ホール

◇特長
諫山創先生による人気漫画『進撃の巨人』を、ミュージカル作品として舞台化。岡宮来夢、高月彩良、小西詠斗ほか出演。原作はすでに完結している長編漫画だが、ミュージカルで描かれたのは、最初~トロスト区奪還に向かう場面まで。

◇公式サイト

※以下、個人の感想となります。観劇翌日に個人ブログに書いた記事をリライトし、転記してます。

2.5次元は未知の世界。役者さん=キャラだと思えるか?

2022年の11月頃、「進撃の巨人 the Musical」の広告が渋谷に出てると聞いて、まあ、仕事帰りにちょろっと寄ってみるかくらいの気持ちで見に行った。

推しはリヴァイ

この時点で、あんまり役者さん自体に興味はなかった。キャラクターを演じる役者さんを、そのキャラだと思えるものなのかな? というのがかなりの疑問だった。というか、思えないだろうと思ってた。舞台は舞台として楽しめても、原作とは別物だろうと。
アニメや漫画のキャラを人間が演じるというのがイマイチぴんとこなかった。(そもそもコスプレというものが得意ではない)

初日開幕以来、気になって仕方ない

そして大阪公演初日が幕を開き、ダイジェスト映像なんかも流れ……

すごく評判いい&本格的らしい! と耳に入り始める。私は東京の最後のほうの公演チケットを取っていたので、最初のほうのチケット取ればよかった……と思いつつ、ネタバレを見ないように見ないように気をつけていた。でもとても気になってしまい、結局最後のほうはネタバレも見ちゃってた。笑 

そして迎えた1/23、観劇当日。この頃には、Twitterで #進撃ミュ を追い続けてしまってたので、期待感maxで迎えた。なので、観てみてそうでもなかったらどうしようと思ってたんだけど……

いざ!日本青年館ホールへ!

期待以上に本当に良かった! 夜公演も追加でチケットを買ってしまうくらい、最高の一日だった(この日は一日中、外苑前にいたww)
あんまり細かいことはわからないのだけど、思ったことを書いてみようかと思う。

歌もダンスも、構成も良かった!

昼公演はなんと、一階の四列目のセンター付近という素晴らしい席だった。後から振り返ると、この距離で見られたのは本当に貴重だったなと思う。巨人の迫力も、演者さんの表情なんかも細かく見えてすごかったんだけど、無垢の巨人役や民衆の役をしているメインキャスト以外の方の存在感にも惹きつけられた。(のちに知るけど、アンサンブルって言うんだね)色んな方が感想に書いていたけれど、かなり序盤のほうで、歌・ダンスがものすごい上手い! と、釘付けになった。

歌やダンスのワクワク感ってミュージカルならではだし、目の前で観ることができて本当に心が弾んだ。最後の全員ダンスがすんごい好きで💃 一瞬でファンになってしまった(Now or Never!)

以下、好きなシーンとか演出とか(たくさんあって書ききれないので抜粋)

①訓練兵団時代が丁寧に描かれていた

エレンたち104期の訓練兵団時代がすごく良かった。アニメでもそこまで尺を取っていない訓練兵団時代をまさかこんな丁寧に描いてくれると思ってなかったんだけど、ここがあるからこそ、104期が仲間になって最初の戦い(トロスト区奪還作戦)に向かうところがスッと入ってきたんだと思う。
最初の訓練兵ダンス、ジャンとエレンの掛け合い、ハンジの巨人講座もホントに可愛かったな。ハンジ役の立道梨緒奈さん、快活な感じがすごく良かったし、104期たちも授業受けながらラインダンスしてるみたいで可愛かった💛

主要キャラとして、エレン・ミカサ・アルミンの他に、ライナーやベルトルトやアニを置きそうだけど、名もなき魅力的な仲間がたくさんいるのが良かった。あえて名前を与えてないのかもしれない、と思った。原作やアニメを見過ぎてて忘れてたんだけれど、ああやって喧嘩したりしながら3年間を過ごした仲間が、自分たちは強くなれたと信じた瞬間に、最初の戦闘でいとも簡単に死んでしまう……っていうのが衝撃なんだよね。名もなき人が、人知れず死んでいく世界というか。

改めて104期の物語だと思ったし、彼らが大好きになった。エレン役の岡宮来夢くん(くん付けで呼びたくなる可愛さ!)、瞳がキラキラして、強い意志も感じられて本当にピッタリだった。エレンが更に好きになった。あとサシャ役の星波さんは表情コロコロ変わるのが近くで見れてとてもかわいかったし、ジャン役の福澤侑さんは原作のジャン以上にジャンだった。笑

②民衆の歌、ダンスに心奪われる

アンサンブルの方々の、民衆の歌・ダンスもとても良かった。リーブスのシーンが入ったの意外だったけど、民衆とリーブスの歌の掛け合いが、噂通りレミゼみたいですごく好き。
進撃って基本的に調査兵団の話がメインだけど、ミュージカルでは、シガンシナ陥落も民衆にフォーカスしていたし、一度目のマリア奪還作戦の失敗(口減らし)まで丁寧に触れていて驚いた。主人公たちの物語だけじゃなくて、壁内社会の問題や歪み、食糧不足とかにきちんと触れていながら、テンポよく2時間で終わらせるのすごいと思った……本当に原作を大事に制作してるというのが伝わった。

③アルミンの成長物語だなあと思わされた

4列目だったからこそ見れたと思ってるんだけど、ところどころでアルミンが震えているのがすごく印象的だった。アルミン役の小西詠斗さん、すごく上手いと思った。最初にいじめられるところも、超大型がきたあとも、声や体が震えてて演技が細かかった!! ラストに向かうにつれて、強くなっていくのが間近で観れて、なんかすごく感動してしまった。夜公演は二階席だったので、これは感じられなかったので、間近で見れて良かった。

アルミンの禁書キラキラソングいいよねえ…🌟(このツイートを見てからずっと勝手にそう呼んでるw 本当の曲名は、A New Step)

二階席から観たとき、星空の映像が引きで観れて、とても綺麗だった。外の世界を見てみたいっていうアルミンの夢と、彼の成長物語だなあと思いながら見てた。

はぁぁぁ…好きなシーンはまだまだあって、なんかうまく書けないけど、改めて進撃の巨人を素晴らしい作品だと心から思ったし、原作を好きになった時の気持ちが新たな感じで蘇った!

リヴァイの立体機動に感動した

冒頭、無垢の巨人がたくさん出てくるシーンで、上手側からサーッと飛んできたリヴァイ(松田凌さん)に、心底びっっっっっくりした。私はリヴァイ推しなのですが、飛び方と刃の振り方が完全にアニメのリヴァイそのもので、一瞬で射貫かれてしまった。リヴァイが目の前にいると思ってしまった(ちょろい)。リヴァイはとてもリヴァイだった! 役作りの凄さを感じた。。。

△この立体機動よ……! 中盤でくるくるくると回るシーンもあったのだけど「もう一生見てたい」と思うほど、綺麗な回転だった。

あと、最後の戦いに行く前に、ミカサとアルミンに指示したあとのダッシュの仕方……あの腰低くした素早い走り、最高にリヴァイだった。

そんなこんなで、役者さん=キャラと思えたよ!

ということで、最初の疑問「2.5次元ってどんなもの?」に戻るのだけど、役者さん=キャラと思えたし、舞台化の魅力がとてもよくわかった。ビジュアルを寄せるという次元の話ではなくて(※2)、製作陣や役者の方々の努力と研究をすごく感じられた。こんな気持ちになると思ってなかったけど、新たな扉を開けて嬉しい。大好きな作品を、丁寧に、大切に、舞台化してくれてありがとうの気持ちでいっぱい。

一日に2公演観たというのに、千穐楽の配信も購入し、Blu-rayも予約した✨ 本当に曲が良くて、Spotifyとかで曲の配信だけでも早めにして欲しい。

ちゃっかりブロマイドもget🫶
ミュージカルの特典も嬉しかった!
まさか一日二公演観ることになるとはww(人生初)
パンフレットもとっても豪華

ここから2023年観劇yearになるか

そんなこんなで、2.5次元舞台の面白さ、観劇の楽しさに目覚めた2023年のはじまりだった。

学生の頃はけっこう観劇が好きで、よく学生料金の安いチケットに並んで観ていたのだけど、すっかり離れてしまってた。
「進撃の巨人 the Musical」を観て、舞台っていいなと改めて思い出したし、松田凌さんの舞台をもっと観てみたいっていう気持ちにもなった。5/1現在も観劇予定がいくつか入ってて、2023年観劇yearになりそうなのでnoteをはじめてみた🫶という経緯。


※1 ミュージカル苦手な人に理由を聞くと、「突然歌いだすのが苦手」っていう共感性羞恥心のようで! 急に歌う人を見て恥ずかしくなるんだなと気づいた。でも、進撃ミュを観たあと「あのクオリティなら恥ずかしい気持ちは無いかも!」と言ってる人も多くて、そうでしょうそうでしょう!! とニヤニヤした。

※2 とはいえ、一般的な2.5次元舞台(と書くと語弊があるかもだけど)と比較して、進撃ミュはかなり制作に力を入れており「はじめての2.5次元を進撃ミュから入れたのはすごくラッキー」と言われたりもした。

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