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『生きる』

黒澤明監督の『生きる』を観た。
このところ自分の深い深いところで燻っていた感情に、意味を与えてもらった気がする。
けれどそれらは、「日常」に戻ればまた見失ってしまうものだ。映画の最後、いつもと何ら変わりなく役所仕事をこなす同僚たちのように。
気付いたからといって、自ずから人生が変わってくれるわけじゃない。

「あの公園で、死ぬ間際に主人公がうたった歌。あんな歌をいつかわたしは歌えるのか。」

そうやって喉元に刃を突きつけられている気分だ。
なのに今のわたしには泣くことしかできない。


でも。



だけど。


かならず。





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