「ネガティブ」を受け入れられないのに「ポジティブ」とは言えない

ポジティブはいいこと
ネガティブはよくないこと

みたいな考え方は
何か違う気がしているけれど

かと言って
どういうのが正解か分からない。

という人が多いように感じているので

ポジティブとネガティブの相関関係について書いてみます。

「ポジ・ネガ」に対するイメージ

そもそも「ポジティブ」と「ネガティブ」に対する 誤解があるのが原因で
ポジ・ネガ２極化が進んでいくように思います。

ボランティアはいいことだからポジティブ
泥棒は悪いことだからネガティブ
自信に満ち溢れているメンタルはポジティブ
自己肯定感の低い人はネガティブ


こんな風に、心の中で無意識にジャンル分けしてませんか？



もし心の中で起きているこのジャンル分けが、現実世界で、
教室は職場で起きていたらどんな気持ちになるでしょうか？

「お前は自信に満ち溢れていてポジティブだからお給料を上げてやる！」
「お前は自己肯定感の低いネガティブだから減給だ！」

…なんだかどちらも モヤっとしますよね。


そうなんです。

ポジ・ネガに振り分けるということは
それだけで、自分のポジもネガも受け入れ難い現実を作ってしまいます。


「いやいや。私はポジティブですからね。
　評価してもらえて お給料上げてもらえるし、問題ないですよ！」

と思った人もいるかもしれませんが


じゃあ、評価してくれる人が誰もいなかったらどうでしょうか？


…そう、問題はここにあります。


ポジとネガのジャンル分け ＝ （心の中の）評価システム

なんです。


そして、
振り分け先が
ポジだったとしても
ネガだったとしても

評価のために頑張らなければならない現実になります。


でもそれって 本当に自分のためだと言えるでしょうか。

ネガティブだと思うことを挙げてみて

ちょっと自分のネガティブだと思うことを挙げてみてほしいんです。

なんでもいいです。

シミがある
体型が気に入らない
クヨクヨしてる
目立ちたくないのに目立つ
食べるのが遅い
すごくないのにすごいと言われる
闇が深い
リスカする


小さなことから、大きなことまで
たくさんあるかもしれません。


ですが、

その現実そのものがネガティブなのではなく、
その現実をネガティブだと思っていることこそが ネガティブなのです。

心の仕組みの観点から話せば、
考えていることや、実際に現実で起こっていることは
すでに「結果」でしかありません。

実際には、もっと根の深いところで
思い込みや誤解、抑圧された感情などがあり

そのネガティブだと思っている現実を、自分の手で創ってしまっています。

もし何か、今あなたの現実でネガティブな要素があるのだとしたら、
それは根の深いところにある原因が「ここだよ」と教えてくれているヒントでもある訳です。

なので、「ネガティブだ」と思っていることこそが
ネガティビティを創っているのです。

ポジティブとは何か

もし「ネガティブな側面」が、今あなたの現実にあるのなら、

「これをネガティブだと捉えているのは私なんだ」と受け入れてみてください。

少し厳しい言い方をすると、
「ネガティブに留まり続けたくてネガティブに浸っているのは自分なんだ」ということを認めてください。

なぜかというと、


ポジティブというのは
自分のネガティビティを受け入れることだからです。


イケイケGO! GO!
私ってすごい！あなたもすごい！
みんな素晴らしい！

みたいなのは、ポジティブでもなんでもない、虚勢です。


本当のポジティブって、もっと静かです。


そして、ポジティブな心を持つって、難しいんです。


なぜなら、悲劇のヒロインやっている方が楽だからです。


（ちょっと、なぜか今日は辛口。笑）


ネガティブというのは
自分が自分を不幸にすること。

ポジティブは
そんな場所から自分を救えるキャパのこと。


太ってるのをネガティブだと感じているんだね。
自分のことをイヤだと感じているんだね。
そう感じてもいいよ。
だけど、そう感じているのは自分だということを認めます。
いつまでも自分のことを嫌う選択をするのではなく、太っていたとしても、他に自分のイヤなことがあったとしても、それでも私は自分自身を見捨てません。


そういう、自分に優しさや愛を向けることが、本当のポジティブだと思います。

真のポジティブになれない理由

問題は、愛を持って「真のポジティブ」な姿勢で接してもらった体験がある人が、あなたがネガティブだと思っているあなたを、ただそのままに愛してもらった体験がある人が、ほとんど０％に等しいことです。

人は、自分が体験したことを元に、考え、行動しています。
そのようにして、連鎖していきます。
虐待が連鎖する理由はここにあると思います。


自分のネガティビティを感じているのだとしたら、まずは自分をどのように愛したらいいのか、学んでください。体験してください。愛されてください。

そうした体験を自分にさせることが、まず、自分へのポジティブな行動を選択している第１歩だと思います。


タイトルで気軽に読み始めた人には、だいぶ厳しく重い話だったかもしれませんが（笑）

1人でも多くの人が、自分の存在の価値に、生きている価値に、気づいて、幸せになって欲しいと思って書きました。

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Nao☺︎ - リザスト