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中学受験と僕.

はじめに

まず,原因は全て僕にあります.そして,全国の私立中学にあてはまることではないかもしれません.ひとつの事例として読んで頂ければと思います.

はっきり言って,僕の人生において無駄な3年間でした.ただ,つらく,誰にも理解してもらえない地獄の3年間.こういうケースもあることを子を持つ親として知ってほしいなと思い書くことにしました.

今でも付き合いのある友人,知人が一人もいないのも唯一中学だけです.

受験のきっかけ

中学を受験しようと思ったのは小学校4年生の頃です.剣道を習っていたので,道場に行くと中学生もいたんですね.彼らからは,このまま行く予定の中学は当時相当荒くれ者がいると聞いていたのです.当時はビー・バップ・ハイスクールなんかも流行っていて,本当に短ラン,ボンタン(今の若い子はしらないよね.)の学生がゲームセンターでタバコ吸って喧嘩してるわけです.臆病ものの僕はなんとか回避したいと思ったのです.で,情操教育に関心をもっていた母親との思惑も一致し,小学校5年生から塾に通いはじめ,受験する運びとなったのです.

が,しかし,結局転校したことで,学区が変わり,あらくれ中学とは無縁になるのですが,受験へのレールはしかれ,もう動き出してしまったので戻れない状況でした.

優秀でもなんでもない僕

中学受験する人は小学校4年生から塾に通うのが一般的らしいです.僕は小学校5年生からでした.なので,塾に通う周りの子よりもスタートが遅いのです.

それでも塾の先生や,父親から教えてもらい,やきいも事件なども乗り越え,東邦大学付属東邦中学校と昭和学院秀英高等学校附属中学校を受験しました.

前者は不合格(大学はここにいった),後者はなんと合格しました.

まじで頭いいやつしかいない

悪そうなやつはだいたい友達.みたいなやつも頭いいんですよね.本当にこまる.中学3年生の時には高校1年生の教科書を勉強しているのです.3年かかるところを2年で終わらせているわけですね.そりゃね.ついていけないよ...数学でマイナスの計算てあるじゃないですか?こーゆーやつ.

-5 - -3 = -2

これがわからなかった.で,つまずいて,そのままですね.なので,中学3年になるまでわからないままでした.ってことは,当然試験なんてできるわけなくて,数学にかかわらず,全教科どれも2点とか8点とか.いつも成績は最下位でした.

親はがっかりしてただろうし,お金はかかるしで何もいいことなかっただろうなと思います.

先生は教えてくれない

勉強もそうだし,コミュニケーションなんかもそうですね.優秀な子しかいないので,底辺を救おうとはしないです.世界史にちょっと興味をもった時期があったんです.で,教科書のあるページの写真にゲッペルスっぽい人が写ってたんですね.なんか嬉しかったのと,世界史に興味ありますよ!ってアピールもしたかったのだと思うのですが,世界史(担任)に「これ,げっぺるすですよね!」って言ったら「そんなのいいから君は試験勉強しなさい.」でした.

英語でもネイティブっぽく発音しようとそれっぽくがんばったんですが,「ふざけてないでちゃんと読んで」って言われて.

どんどん悪い方向にいくものですね笑

高校にいけない

12月くらいかな.正確な時期は覚えてないですが,もう募集している高校がないくらいせっぱつまった状況です.

あなたバカすぎるからうちの高校にはいかせられないよ.

意訳すると,まぁこんな通達がくるわけです.で,そこから受かりそうな高校を探すわけですが,私立中学から付属の高校にいかず受験する生徒って世の中2パターンらしいです.

・優秀すぎてさらに上位の高校へ進学するパターン
・問題児(学力も含め)の為,下位の高校へ進学するパターン

僕は思いっきり後者なわけですよ.

そんなわけで,新設校なんかを探しまして,なんとか千葉国際高校というところに入学できたわけです.残念ながら民事再生となり,僕の母校は消滅してしまいました...この高校では仲良くしてもらえた先生も何名かいらっしゃいました.

大学に進学できたのも,情報の授業を受け持ったH先生のおかげです.

さいごに

学習速度についていけないと,副次的にその他のことも全てうまくいかなくなります.つらい思いをする自分の子供に優しくできる自信がないのなら僕はおすすめしたくないです.

もちろん,有名私立へ進学し,そういった環境の中のほうが上昇できる可能性もあります.

しかし今の時代,学びたいことがみつかれば,いつだって学び始めることができます.しかもほぼ無料で.

なので,僕は自分の娘が「私立にいきたい」と言ったら,僕の話はした上で,彼女に選ばせます.好きな方にすすめばよいと思います.進学後,つらい思いをしても僕は理解できるので,そこは少しだけ安心.

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