【平日更新】タイランド日本語教師の日常#23
【定期】その日の授業の所感・雑感などを書き綴っています。教案は、詳しい内容は書きませんが、文型の注意点や生徒からの質問などを載せていきます。(コメントで質問をいただければ、詳細を書きますヽ(´ー`)ノ)使用している教材は「みんなの日本語」の30課以降くらいからを担当しています。その他、スピーチ/作文/文化体験/聴解 などもやってます。
【サボってたわけじゃないですよー】
平日更新というタイトルながら、月曜火曜は投稿しませんでした。というのもうちの学校で大学入試試験があって公休になったからです。
まあ、県内で最大規模なのでしょうがないですねー
タイの大学入試試験は(自分も100%理解したわけじゃないですけど)3回に渡って募集をされます。
1回目がポートフォリオ。いわゆる履歴書を提出して合否を決めてくれる推薦入試のようなシステムです。しかしながらGPAが良い、留学した、ボランティア活動をしたなど、狭き門です。
2回目が公的な試験。「PAT」と呼ばれる日本語等外国語試験や、「GAT」と呼ばれる英語の試験(TOEFL並に難しい・・・)、「O-net」と呼ばれる5科目の試験です。
3回目は・・・(すいません、うろ覚えです)大学独自の試験
1~3のどれかで合格すれば入学することが出来ます。大学/学部にもよりますが、3科目くらいで入れる国立大学もあるので、日本よりは入学が簡単です。
しかーし 大学ではGPAが低い、学力が足りない、出席しない等々で大半がドロップアウトするそう。これは、初めての一人暮らしで羽目を外しすギルパターンが多いとか。ここはどの国も同じですね。
卒業は、日本のように適当な論文を書いて卒業、とはいかないのでこれも厳しい。タイで国立大の卒業生となるとかなり(勉強は)優秀な人材だと思います。
【語彙~コロケーションが大切~】
さて、4年生(高1)のスピーチの期末テストでこんな気づきがありました。それは 海外/外国/国際 の”連語”の使い分けです。
個人的に英語の abroad/foreign/overseas/international の用例を調べたばかりだったので、自分個人としても興味深かったです。
連語(前置修飾)のとき、使えるパターンが限られてきます。
パターン1 ~人
☓ 海外人 ○外国人 ?国際人
国際人、は最近使われるようになったと思います。でも特定の人を指しては使いませんね。
パターン2 ~旅行
○ 海外旅行 ☓外国旅行 ☓国際旅行
意味はわかる。でも「海外旅行」しか使いませんね。
パターン3 ~生活
○ 海外生活 ☓外国生活 ☓国際生活
国際生活(゜゜)世界中に家がありそう
パターン4 ~貢献
☓ 海外貢献 ☓外国貢献 ○国際貢献
例としてはこんな感じでしょうか。自分は研究者ではないので、分類の解説は専門家に任せるとして
初級の段階で「外国人」「海外旅行」は出てくると思います。そのときに、体系的に使える語、使えない語があることを説明できたほうが良いと思います。
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