時制の文法 みんなの日本語34課

みんな大好き時制のお話

・・・え、嫌い? まあまあそんな事言わないで。

34課で扱う「~たあとで・・・」と、その似た文型はこちら

「~て、・・・」 うちに帰って、テレビを見ます。(※L34「~て」は状態変化なので、異なります)

「~てから、・・・」 宿題をしてから、ゲームをします。(みん日L16)


そして、いちばん大切なんですが、『どれも重複する用法があるので、厳密に区別して教えない』ということ。わたしたちは、国語学者ではなくて話者を育てているわけですから。まあ、質問は来る時があるので、教師は理論武装しなくては(説明が矛盾しては)いけませんけどね。


○「~て、・・・」

いちばんの使い方は、”前後関係がはっきりしていること” だれもがA→Bと行動を取る場面です。

歯を磨きます。→寝ます。

手を洗います。→お祈りします。 (イスラム圏の風習)

「いただきます」と言います。→食べます。

など。

○「~てから、・・・」

使い方は”先にすることを強調する言い方”

手を洗ってから食べます。

○「~たあとで、・・・」

使い方は”2つの行為のどちらが後にするかを表す”

手を洗ったあとで食べます。

画像1

どっちも同じですね。ですが、自分が考えたポイントは、「質問の種類」と「質問に答えるときに使う」です。

例えば、「田中さん:納豆に①醤油をかける →②混ぜます」という場合

Q:いつ醤油をかけますか。

田中:「醤油をかけてから混ぜます」

と答えるでしょう。先にするからです。「醤油をかけたあとで混ぜます」と言うと妙な感じがしないでしょうか。


一方「鈴木さん:納豆を①混ぜます →②醤油をかけます」という場合

Q:いつ醤油をかけますか。

鈴木:「混ぜたあとで醤油をかけます

と答えるでしょう。後にするからです。「混ぜてから醤油をかけます」と言うと妙な感じがしないでしょうか。


(゜゜)ヤヤコシイ

もちろん、学生にテストで質問することは有りません。万が一の質問のに備えた考察と、あとは自分の趣味みたいなものです。みん日の文法シラバスは曖昧な文型がわざわざ同じ課で出されたりしているので、ほんとう教師の工夫が必要な教科書と言えます。逆に、「まるごと」のように学生のみで進められるテキストと違って教師と学生と知識が増えていくメリットがあると思います。

最近のタイランド

2週間ほどオンライン授業の後、6月第3,4週は、出席番号の奇数と偶数が交互に出席する、という形態を取っています。もちろん、進度は半分しか進まないので、みん日50課までいけるかどうか微妙なところです。

Cウィルスも感染者が毎日3000~4000人(人口7000万人弱)あり、ワクワクも摂取が進まないので、収束する気配ない感じがします(ヽ´ω`)ほとんどがバンコクとその周辺、あと南部で密入国の多いエリアなので、うちの街はほぼ安全と言って差し支えないんですが。。。

このままいけば再びオンライン授業になるかもしれません。

オンライン授業の意外な落とし穴

基本的に、授業の進行はスムーズです。学生たちはデジタルネイティブ世代なので、昭和後半~平成一桁世代と比較してそつなくこなします。「PDFでdriveでシェアしてね」の意味が皆、わかります。また中間層以上の家庭なので半数はipadです。(ゲームしてる場合、取り上げたりしますが・・・)

意外な落とし穴、それは、朝寝坊。学校に行かない→夜ふかしする→朝起きれない→昼寝する→深夜まで遊ぶ→朝起きれない という負のスパイラル(しかも自分のクラスは1限目が多い)

6月1,2週とオンライン授業でしたが、その2週間、一度も顔を出さなかった学生は、他の学生に比べて明らかに遅れが顕著になってきました。


意識の高い学生は、スキマ時間に他教科や大学の専門的な学習を進めていますが、そうでない学生はダラダラした毎日です。Cウィルスが過ぎ去った後、就活や大学生活で学力差が出てきそうな予感がします。それが唯一の心配事です。

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