"君の秘密になりたい"


好きというのは衝動だと思う。
どう足掻いてもその衝撃からは逃げられず、心を掴んで話してくれない!忘れられない。まーーじで四六時中考えてる。(あ、ちなみに四六時中の語源は4×6=24h、ってことらしい。かわいい。)
まあそんな話置いといて。今までできた彼氏も友達から恋人になったとかなくて、最初からうわ〜〜この人と手繋ぎたいな〜〜っていう小学生みたいなときめき方からのスタートばっかりでした。

そんな私が例外として、時間と理由をかけて好きになり得るのが音楽。それでも昔は「わ、好き!」みたいなものばかりだったけれど最近は求めるものが変わったのかな。前まで響かなかったのにいま聴いたら刺さりまくる、みたいなのが有り得るのが音楽の面白いところだよね。あまりにも自分を反映しすぎてる。前置きはここまでにして、私には特別なバンドが5バンドある。多すぎんか。
全バンドゆっっっっくりお話したいけれど、多分とてつもない文字数になるので今日はタイトルの通り、私がいちばん長い時間をかけて好きになったバンド、 PK shampoo のお話。

出会い

高校一年生の時、好きじゃないけど好きになって欲しい人がいた。ひとつ年上でボブが好きな、クリープハイプが好きな男の子。連絡を取らなくなっては半年後にLINEが来て、みたいな生活だったけど私が高三の冬?1年ぶりにカラオケに行くことになった。

久しぶりにあった彼は黒髪マッシュから金髪ボブ?ウルフ?になってて(あまりにも記憶が不確)変わったな〜〜なんて思いながら何話そうか真剣に手探りしてた。当時はめちゃくちゃ大人に見えたのに今思えば楽天のパンダのカード使ってたのあまりにも可愛いな。カラオケに着いて「最近何聴いてるの?」なんて当たり障りのない会話を振った時に出てきた名前、「PK shampoo」。
あーー、PK shampooね。サブカル男さん女さんが好きなバンドね、はいはい。
tetoや銀杏が好きな私は界隈的に必然と彼らの名前を聞く機会が多かったし、何度か聴いてみることもしてみた。けれど本当にはまらなかった。すまんヤマパン。でもなんか、その時カラオケで聴いた神崎川がなぜか頭から離れなくて帰って聴いたりしてた。「PK、何から聴き始めたらいいかな?」って聞いた時に言われたのが「君の秘密になりたい。これ以上に綺麗な曲、ないやろ。」この言葉が私に呪いのようにいまでもひっついてる。洗脳やでほんま。この時、あ、PKでいちばん素敵な曲って君の秘密になりたいなんやって考えにたどり着いた。(あまりにもアホ解釈)

自分で初めて、選んで聴いた
9月、とんでもない病み期。大好きだった人と離れちゃって本気でホームドアの存在意義を痛感させられる毎日を送っていた。当然明るい曲も聴けないし変に失恋曲きいても落ち込むだけだし、歌詞が馴染んでる曲を聴きたくなかった。
どうしようー、今までの宝物が全部憎いよー。ってなってた時、あ、まだこれが聴ける、ってなったのがPKshampooだった。大半の曲は口ずさめないし、でも嫌いじゃないから流すかー、あ、そう言えば、君の秘密になりたいだったっけ。そう思って初めて、自分の指で再生ボタンを押した。なんやこのイントロのブリブリのベース。総じて歌詞がいいのはおいといて、「僕はいつもあなたのこと思うとき 淡く形のない溜息になる」⇽なにこれ?すぎた。どうやって過ごしてたらこんな文章でてくるねん。というか、君の秘密になりたいという言葉がズルすぎる。ほんまに。そこから聞き漁って、m7が好きになって最終的にはビエラが大好きになった。

こんな気持ち初めてじゃないけど
蓋の上で2人温めたあの液体スープのあたたかさ、こんな気持ち初めてじゃないけど君のことは好きだよー。これ、私の実体験?
9月に死にたくなるほどの別れを経験したあと、しばらくたってから次の彼氏が出来た。PKshampooとかバズマザーズとか、Hi-standardが好きな、京都が似合う人だった。付き合おうって言ってくれて悪い人じゃないしな、でもまだ好きじゃないな、好きになれるかなって気持ちを隠しながら付き合った。割と出会ってすぐに恋人になったから最初の1ヶ月なんて相手を知るためだけに費やした気がする。勿論元彼のことなんて一切忘れてないし、なんなら好きだし会いたいし。最低なことしてたなー。あの人以外私にはいないし、愛せないし愛されないと思ってた。でも、新しい彼氏は想像以上に私を愛してくれた。(前の彼氏にDV受けたりしてたので、普通の基準が歪んでるのは承知なのですが)こんなに優しい人いるんだ、私を愛してくれる人がいるんだって初めて思った。その時、あー好きだなって。誰かのことを愛おしく思ったのはこれが初めてじゃなかったけどこの人のことは好きだなーって思った。一緒にHi-standardも見に行ったし、PKのライブもたくさん一緒に行った。もう一緒に聴くことも、行くこともないけど。

こうやって少しづつ、大学生になった私の生活のなかにPKshampooは溶け込んでいった。将来、PKshampooを聴いて思い出すのは必ずこの大学生活。春、私とは真逆に位置する人間が楽しそうに歓迎会をしている鴨川デルタ。京都の学生街、寝台船。高瀬川のほとりの喫煙所。三条商店街。思い出と一緒に、好きに、嫌いになっていく。色んな出会いがまた私を変えていくけど、もう、誰かの秘密にはなりたくないなー。堂々と、隣を歩かせてね。今はまた新しいドキドキと一緒に生きてます。

まあこんな感じで、まとまりは無いですが頭の整理をさせてもらった!また好きな事についてお話する機会があれば、覗いてあげてください。
そしたらおやすみ〜。


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