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コーチの視点から共に考えるビジネスコラム

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「Coach's VIEW」はコーチ・エィのエグゼクティブコーチによるビジネスコラムです。 コーチ・エィ代表取締役の鈴木義幸をはじめ、東京、上海、バンコク拠点在住コーチが、エグ… もっと読む
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#リーダー

「退屈」を超越する新時代のリーダー

written by 内村創 「正解のない時代」といわれるようになってしばらく経ちます。世界情勢は目まぐるしく変わり、技術革新のスピードは加速、それと同時に人々の価値観も目まぐるしく変化します。 クライアントと話していると、この状況ににキリキリした思いでいる人たちもいれば、反対にイキイキしている人たちもいるように感じます。コロナ禍という歴史の新たな局面を経て、それはより顕著になっているかもしれません。 この時代にキリキリしている人と、イキイキしている人、この違いはどこから来

そのネットワークシステム、万全ですか?

written by 片桐多佳子 新型コロナウイルス第6波はピークアウトしたようですが、1日も早い終息を祈らずにはいられません。我が家でも、2月の初めに娘が保育園関連で濃厚接触者になったのを機に、家の中が何者かに侵されているような雰囲気となりました。 2月中旬には、夫と息子がコロナ陽性判定。私自身は陰性ながら、珍しく体調を崩し、それから1か月間、ひどい頭痛に悩まされ続けるという体調不良月間となりました。 このコラムの配信が残り1週間と迫った時、頭痛による睡眠不足はピーク

成功体験を超えてリーダーが学び続けるために

written by 鈴木義幸 先日、弊社のオンラインフォーラムに三菱UFJフィナンシャルグループ会長の三毛兼承さんをお招きし、対談をしました。対談のタイトルは『エグゼクティブが学び続けるうえでの要諦』です。 三毛さんとは、ここ数年おつきあいをさせていただいていますが、日本を代表するメガバンクのリーダーであるにもかかわらず、いつお目にかかっても気さくな方です。そして、いつも驚かされるのが、「学び」に対してとても真摯でいらっしゃることです。三毛さんより10歳ぐらい年下の私の

対話なくして変革なし

written by 内村創 「対話の時代」がやってきている。 そう言いたくなるほど、「対話」という言葉を様々なところで目にするようになってきました。 私たちの住む世界は、日々多様性を増し、答えがはっきりせず、複雑になり、未来もどうなるか、より不透明になってきています。 「だからこそ対話が必要」「もっと対話する機会を持とう」「上司は会話じゃなくて対話を意識しよう」。そんな風に単純に考えてしまいがちですが、対話をする上で最も大切なことは何でしょうか。 どういう意図をも

リーダーがよくなれば、組織は変わるのか?変革の仲間を創り出す

written by 長田祐典 『Whyから始めよ』の著者サイモン・シネックの著書に、『一緒にいたいと思われるリーダーになる 人を奮い立たせる50の言葉』という絵本があります。リーダーシップに関する絵本です。 この本には、そのタイトルの通り、人を奮い立たせる(原文ではInspireという言葉が使われています)50の言葉がちりばめられています。 好きな言葉はいくつもあるのですが、特に私が好きなのが次の3つです。 「ひとりでは何もできない だからひとりでできるというふりをし

影響力を発揮する「自分らしさ」とは 【コーチングのコーチと共に考えるコラム】

written by 今城直樹 コーチという仕事柄、リーダーシップについて常に考えます。「リーダーシップ」に明確な定義はありませんが、リーダーとしての「周囲への影響力」だということはできるでしょう。 近年、「人は自分らしさを大切にするときにもっとも影響力を発揮する」という考え方を前提に、リーダーとして「自分らしさ」を大切にすることが語られるようになりました。「オーセンティック・リーダーシップ」と言われるものです。 さて、それはいったいどういうことなのでしょうか。「自分ら

「シェアード・リーダーシップ」とは? 〜「シェアード・リーダーシップ」と「主体化」〜

written by 市毛智雄 先日、弊社のコーチング・プロジェクトを数年にわたり継続して導入してくださっている、ある企業の役員の方からうれしいお話を聞きました。 「コロナ禍で、見通しのつかない状況下、この時期、何が正解かがわからない。そんな状況でも、現場のメンバーが、自ら活動のイメージを描き、提案し、主体的に動いてくれた。 いわば、現場のメンバー一人ひとりがリーダーシップを取りながら、互いに啓蒙し合っていた。これは『会社を変えるために、日々、あなた自身は、何を変えてい

組織はなぜコーチングができる人材を求めるのか

written by 栗本渉 コーチングができる人材が求められつつあります。 「有能なマネージャーの資質のトップは、良いコーチであること」というGoogle社の調査結果(※1)や、「83%の組織は、今後5年でマネージャーの職務要件としてコーチとしての役割が加わる」という2019年の国際コーチング連盟の調査結果(※2)については、これまでコーチ・エィのコラムでもよく紹介してきました。 実際に私たちが企業の経営幹部と接する中でも、人材への要求が変化していることを感じます。自

経営チームを「チーム」にする

written by 鈴木義幸 「チームにする」とはどういうことか? ひとつの解釈は、そこに集うメンバーが「共創」をしているということではないかと考えます。 共創とは、簡単に言えば、全体が部分の総和以上になっているということ。1+1+1が3よりも大きくなっているとういうことです。 メンバーが相互に作用、影響しあい、集まって協力し合っていることによって価値を生み出している。 それが、「チーム」である状態。 チームというものをそのように解釈したときに、最もチームにする

組織がコーチングを活用する本質的な目的

written by 長田祐典 予防医学研究者の石川善樹さんから興味深いお話を伺いました。「その言葉が、世の中でどのように認識されているかは、画像検索をしてみるといい」と。 果たして「コーチング」という言葉を画像検索してみると、どんな画像が表示されるでしょうか。パーソナライズされているとはいえ、多かれ少なかれ似たような画像が表示されるのではないかと思います。私の画面では、「二人の人物」、「ティーチングとコーチングの対比」、「目標に向かうプロセス」などのイメージ画像が目に入