マガジンのカバー画像

コーチの視点から共に考えるビジネスコラム

107
「Coach's VIEW」はコーチ・エィのエグゼクティブコーチによるビジネスコラムです。 コーチ・エィ代表取締役の鈴木義幸をはじめ、東京、上海、バンコク拠点在住コーチが、エグ… もっと読む
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

Think together 一緒に考える

written by 今城直樹 2021年2月、コーチングによる組織開発を実現するサービス、Driving Corporate Dynamism(DCD)が刷新されました。DCDの特徴は、お客様の組織内でリーダー開発の連鎖を起こす構造にあります。 DCDというサービスの中核にある哲学は、"Think together"、つまり「一緒に考える」、あるいは「一緒に探求する」ことです。"Think together"とは、複数の人が異なる意見を持ち込み、互いに問い、問われる過程

ネクストノーマルの世界で変革を持続させる組織をつくる

written by コーチング研究所 本記事は、コーチング研究所による最新のリサーチのインサイトをまとめたものです。 いま、組織に強い遠心力がはたらいている新たな商品を生み出したり、プロジェクトを成功させるチームや組織は、「求心力」と「遠心力」のバランスが良い、と言われることがあります。(※) 組織における「求心力」は、強いリーダーシップや、組織としてのビジョン・ゴールに向かって働き、皆がアイデンティティや価値観を共有している状態をもたらします。「求心力」は、組織に強

マスターズ制覇で改めて考える「コーチング」とは

written by 桜井一紀 2021年のマスターズ・トーナメントで、松山英樹選手が優勝しました。私はゴルフが大好きなので、早朝からテレビ中継に見入ってしまい、優勝の瞬間は大感激しました。 松山選手は、トップアスリートでは珍しいコーチをつけない選手として有名でしたが、昨年の後半から、目澤秀憲氏をコーチに迎えています。コーチをつけて初めてのシーズン。どのような変化が起こるか注目されていた矢先のマスターズ優勝です。 これまで松山選手はプレー中に笑顔が少なく、怖い顔をしてい

不確かな未来を確かなイメージに変えるアプローチ

written by 栗本渉 21世紀に入り、リーダーシップのあり方は大きく変化しています。 ステレンボッシュ大学 ビジネススクールのニッキー・ターブランシュ博士 (Nicky H.D. Terblanche)は、論文の中で、その変化に関する様々な論者の視点を紹介しています。(※) 今日のリーダーたちは、複雑で不確実で不安定な環境という課題に直面している。ビジネスの通常のやり方が変わった。人々のつながりが、正式な組織構造よりも重要になってきたからだ。 (Horney,