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無職の期間にメンタルを保つ心がけ

3年くらい放置していたのですが、思うところあって続きを書くことにしました。
どんなことを思ったかはおいおい書くとして、いまから2年ほど前に続きを書こうとしてやめた記事があるので、元記事を加筆修正して先に公開します。
読み直してみて、いまもそう思ったので。


何歳であっても就職したいのになかなか決まらないとつらい。
60歳を超えるとなおさらです。
もちろん、過去にすばらしい実績があったり、大企業で責任あるポストに就いていた方はその限りではないでしょう。
そうでなくても、65歳までは再雇用という選択肢がある人もその限りではないでしょう。

でも、わたしとおなじようにとくに目立つ実績も資格もネームバリューもない大多数のふつうの人にとって、60歳からの再就職はかなり厳しい。
定年制の延長やシニア世代の就労が奨励される流れになりつつある昨今においても、です。

それでも道がないことはない。

わたしは幸い希望する再就職先が決まりました。
とはいうものの有期雇用のため、いずれまた次の就職先を探すことになるでしょう。
そのとき思い出すための備忘録として、残しておこうと思います。

結論から言うと答えは3つ。

無職の期間にメンタルを保つ心がけとは……

1 自分を必要としてくれる職場は必ずあると信じること。

2 自分の気持ちに正直に、大事にしたいことを最優先すること。

3 就職は「運とご縁」で決まると心得、希望どおりの就職先が見つかるまでの過程も楽しむこと。


では、そう思うに至るまでの経緯と近況について。

コロナ禍の2021年3月末に派遣の契約期間満了を迎え、すでに60歳を越えていたわたしは「定年の壁」にぶち当たりながら、再就職のための活動を始めました。

当初は職業訓練校に入って勉強しながら就職活動をするつもりでした。
ところがコロナ禍のせいか、訓練校の倍率は例年の4倍以上の難関。
失業手当が切れるまでに3回受験のチャンスがありましたが、そのすべてで不合格でした。

同時に進めていた就職活動もまったくうまくいかず、30通以上応募して面接まで行けたのは3社。
つまり書類選考に残った確率はわずか1割未満。

それすらも全敗で、ようやく1日6時間、週3日のパート勤務に試用期間4ヶ月で拾われた……ところでこのnoteも止まっていました。


いや、あれからいろいろありました……。


結論からいうと、その職場も1年たたずに退職することになりました。

勤務していた部門が廃業することになり、続けられなくなったためです。
プロジェクトが終了したら、いずれは本来の業務とは関係のない部門に移ることを通達されました。
あからさまな退職勧告こそありませんでしたが、その後、わたしはまた無職の60代に戻りました。

雇用保険に加入していた期間が短かったため、失業手当もありません。
短期のアルバイトをしながら、就職活動を続けました。
今回は前回の失敗をふまえ、短期バイトは生活費のため。
就職先は、職種にこだわって納得できるところを探しました。

じつは仕事さえ選ばなければ、たとえ60歳以上であろうと就職先はあります。
その2トップが清掃と介護。

わたしは30年以上、特定の職種でキャリアを積んでいた経験を活かしたかった、というより、それしかできないので、職種にだけは最初からこだわりがありました。
いま思えば訓練校に入れなかったのも、そのキャリアが裏目に出たのかもしれません。

ハローワークでは、そのキャリアを活かすために「ほんとうにやりたい仕事だけ」に絞って探したほうがいいとアドバイスされました。
ハローワークは失業手当をもらうためだけに行くところではありません。
再就職に関する情報がたくさん集まっていて、それを無料で利用できる機関なのです。
以前、登録だけしていた産業雇用安定センターにも出かけました。

今回の再就職については、産業雇用安定センターにサポートしてもらえたことが大きいと思っています。
改めて書きますが、ハローワークと産業雇用安定センターのみなさんのおかげで、退職後2月ほどで希望の就職先が見つかり、その1ヶ月後には現在の勤務先に就業することができました。

60歳で初めてパート勤務した会社に入るまで1年近くかかり、30社以上応募書類を送り、面接に行けたのは3社だけ。
今回は1ヶ月半のうちに3社書類を送り、2社合格したため、残り1社は受験する前に辞退しました。

1年前とそれほど事情が変わったわけではありません。
それどころか、パート先を退職した直後は、過去いちばん焦っていました。
わずかな貯金をすこしずつ食いつぶしているのが現状で、こんな状態が続いたら、間違いなく生活は破綻するとわかっていたからです。

ただ、産業雇用安定センターでサポートを受けて、再就職に対する考え方が変わりました。
それをまとめると、さっき書いた3つになるわけです。

自分を取り巻く状況や60歳無職という状況は変わらないけれど、心境が変わったことで落ち着いて就職活動ができたのです。
それが結果的に正しい判断、正しい選択につながった気はします。

もっとも就職してからも、いろいろありましたけどね。
それはまた別の話。







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