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HELI(X)UM(ヘリウム)1年目の振り返り

こんにちは。ヘリウムスタッフです。

NPO法人ヘリウムが設立から一年が経ちました。不測の事態で計画していたことの多くを実現することができず歯痒い日々ではありましたが、この1年をまとめたいと思います。

HELI(X)UM(ヘリウム)立ち上げ準備

2019年4月にはいよいよ公式HPを開設し、5月には寺田倉庫にて関係者の方々をお呼びして旗揚げイベントを開催いたしました。

2019年6月。オランダからの学生インターン受け入れ

さっそくオランダから大学生2名をインターンで受け入れ、ヘリウムの活動を共にしたり、6%DOKIDOKIの原宿店で実際に店頭にたったり、商品企画も一緒に行いました。

▲日本語も英語も得意なElianは、ヘリウムのイベントで翻訳にも挑戦!

▲デザイナー志望のPien。なんとインターン中に「YOUは何しに日本へ?」の密着取材を受けました。

2019年6月 バス・コスタス日本初個展開催

同じくオランダのアムステルダムを拠点に活動するアーティスト、バス・コスタスの日本初個展をHELI(X)UMがサポートしました。

バス・コスタスはオランダの美術大学でファッションを学び、自身のブランド「Bas Kosters」を立ち上げ、2003年にはthe Robijn Fashion Awardを獲得しました。そんなファッション業界での活躍もありながら、彼はデビュー当時より、ファッション業界におけるサスティナビリティーに対する問題意識を作品に反映し続ける、強い意志を持つひとりのアーティストでもあります。

増田セバスチャンとは、ともにファッションとアートを垣根なく表現の場として行き来するアーティストとして意気投合。増田セバスチャンがオランダにて発表したパフォーマンス作品の衣装をバス・コスタスが提供するなど交流を深めてまいりました。そしてその出会いをきっかけに3ヶ月間東京に滞在し、見慣れぬ街やクリエイティブに刺激を受けながら作品を制作いたしました。

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▲「100MJ」マイケルジャクソンをモチーフにした作品。

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▲日本の古い手ぬぐいのテキスタイルにインスパイアされ、学生とのコラボレーションとして制作した作品。

2019年7月 NPO法人HELI(X)UMを立ち上げ

そしていよいよHELI(X)UMがNPO法人化されました。改めての増田セバスチャンからの宣言です。

「未来を膨らます」
ー代表・増田セバスチャンー
 2018年、僕は文化庁より文化交流使に指名されました。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、南米と、世界中の大学や文化施設を周り、本当にたくさんの「日本が好きだ」という若者やアーティストたちに出会いました。彼らは皆、キラキラした顔で「日本に来て文化を勉強したい!」「日本で作品を発表したい!」と言います。しかし、日本ではこういった海外の若い世代を受け入れる団体や施設があまりにも少なく、一般の企業においても、様々な制約から彼らのような若者を積極的に受け入れる体制はありません。

 一方、日本にある僕のアトリエにはお手伝いの学生がたくさん来てくれていて、彼らもいつか海外でチャレンジしてみたいという希望を持っています。しかし、それぞれの能力を活かすために、どの国のどの学校・企業・団体を目指せばいいのか分からないというのが現状です。

 日本で学びたいという彼らは中には、日本人よりも日本文化に精通し、言葉も流暢に話す、驚くほど優秀な若者がたくさんいます。もしかしたら僕らは、すごく貴重なチャンスを逃しているのではないかでしょうか。日本の文化を学びたい若者がいる。海外の文化を学びたい若者もいる。互いに自分の文化を愛しながらも、新たな世界に目を輝かせている。混じり合うことで生まれる何かを期待してウズウズしているのに。

 そんな想いの中で様々な方と意見を交わし、アートや文化を学びたいという海外と日本の若者をエクスチェンジできるようなハブ的なスペース・組織を作ることはできないか?と考えるに至りました。そこでは、海外の教育機関やギャラリーとつながり、日常的に世界とコネクトできるのです。さらに、そこで生まれたさまざまな発見を国内外に発信していく。

 今、僕たちができること。
それは、国を超えて刺激しあい、また、お互いの文化をミックスしながら新しい時代を作ること。すなわち、「未来」を創ることと同義ではないでしょうか?

きっと、近い将来、日本に、そして、世界に、ここで生まれたハイブリッドな遺伝子たちが、人種宗教性別国境とボーダレスで平和な未来をつくってくれる、そんなことを願っています。

どこまでもポジティヴに膨らむ「未来」を見据えて。

2019年12月 増田セバスチャンの5時間トーク!

法人化して初めてのイベントは「増田セバスチャンの5時間トーク」です。SNSでの告知のみであったにもかかわらず、様々な方が集まってくださり、なんと実際には8時間の長丁場に!

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原宿の歴史、増田セバスチャンの歩み、そしてKawaiiの変遷など盛り沢山の内容はこちらのレポートでもご覧いただくことができます。

2019年12月 公式マガジン立ち上げ

このnote公式マガジンを立ち上げました。増田セバスチャンがリアルに今考えていることや、イベントのレポートなどさまざま更新しています。

2020年2月 富士山展3.0トークイベント開催

富士山展3.0トークイベント「アートから生まれる『対話』の現在 −テクノロジー、カルチャー、コマーシャリズムを通して−」をHELI(X)UMの運営で開催されました。

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【左】施井泰平【右】藤田直哉【中央】増田セバスチャン

白熱したトークのレポートはこちらから!

2020年5月 Kawaii Tribe宣言

このように順調に活動を重ねていた私たちですが、これ以降のイベントは思う様に開催することができず歯痒い日々が続きました。

増田セバスチャンがその頃に書いたnoteはこちらです。

それでも、今だからこそできることもあるはず。私たちは東日本大震災の後に、原宿の街から人が消えたあの日の活動を思い出しました。

5月には増田セバスチャン公式InstagramにてKawaii Tribe宣言を公開。その後、世界中のFriendsたちと今だからこそできる交流を重ねています。


1年を振り返って、後半は計画していた数々の企画は実現することができませんでしたが、本当に大切なつながりに気づくことができた日々になったと思っています。

このつながりをもって、新たな一年はさらに飛躍できるよう、みなさんを巻き込んで活動を続けたいと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

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