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【TIME】2023年3月22日 02時23分 閏如月の新月 2nd New Moon/Mid‐Spring / Kisaragi 仲春

【TIME】2023/03/22 02:23 閏如月(きさらぎ)朔

2nd New Moon 旧二月 /Mid‐Spring / Kisaragi 仲春

地球暦が朔弦望の「閏如月の新月」をお知らせします。
The Second New Moon (intercalary month) of the lunar year falls on March 22nd.Another lunar cycle of the month begins on this day.

旧暦で2回目の新月が再びやってきました

━閏月(うるうづき)、なんと不思議な響きでしょう。

旧暦をご存知の方は馴染みがあるかと思いますが、その意味や仕組みを知っている方は少ないのではないでしょうか?

良く聞く言葉に「閏日」などがありますが、オリンピックイヤーにやってくる2月の末日の29日のこととは少しだけ違います。

「潤」という漢字はうるう、うるむと読みますが、本来は「じゅんねん」と呼ばれ、 王が門の中にとじこもり、政務を執らないことに由来したとされます。

「閏日」が太陽暦の365.2421日の端数を日で調整するのに対して、「閏月」は太陰暦の29.5305日を「月」で調整し、太陽暦と合わせるために「一ヶ月」まるっと調整するのです。

簡単に言うと一年(太陽)と一ヶ月(月)の長さの周期が違うために、どこかで余りを調整する必要があるわけです。これは暦作りにおいて紀元前から知られていた基本的なセオリーで、19年に7ヶ月ほど閏月を設ける(※メトン周期)としてずいぶん前からよく知られていたことでした。

当然日本も江戸時代までは国民全員が知っていたわけですから、この月のはじまりの1日(朔日=ついたち)はきっと特別な感覚で迎えていたことでしょうね。

Kenji "Noiz" Nakamura (Nature Good Mode)

━ 19年を1章として

この旧暦の閏月の“余りをどこに入れるのか”には様々な工夫があり、これが太陰太陽暦のバリエーションを作ってきたとも言えます。

暦の種類は違えど、19年でお月さまの月相が一巡するというのは天の決まりのようなものですから、どこからはじめても19年後は同じ月の形になります。

月の形が19年ごとに同じになるわけですから、誰しも19歳の誕生日には生まれた日と同じ月の形を眺めることになります。

もしお誕生日が仮に新月生まれの人であれば、19歳、38歳…と19年の倍数では同じ新月になるということです。

また今日から19年後の月の形は同じになるとも言えます。このように19年で月の満ち欠けは同じ周期を繰り返しているのです。

古来、中国の暦法ではこれを「章」と呼び、19年=1章として、長編の物語の章立てのように数えていました。そして古くは新月と冬至が重なる日=朔旦冬至をはじまりとして暦を組み立てていました。

今年は、新月と春分がほぼ同じになる、ほぼ朔旦春分(←こんな言葉はありませんが)のような年ですが、実際に19年後の2042年の3月22日には再び新月がやってきます。

いま人生の何章目なのかと思うと面白いですね!

Kenji "Noiz" Nakamura (Nature Good Mode)

━今年は13回のお月さま

さて、19年の中にどのように7回のお月さまを入れ込むかについては少しだけ暦の知識が必要になります。

二十四節気は大きく12の「節」と12の「中」と分かれていて、まるで一年を12節の竹のように見立てています。

そこにお月さまを割り振っていくと、一ヶ月の中には必ず「中」という節気が入るわけですが、ある時それが入らないイレギュラーのような一ヶ月が出てきます。それが今回はたまたま今月であり、4月の卯月をもう一度繰り返して「閏卯月」としてダブルカウントするように調整しているというわけです。

このようなお話はちょっと難しく感じるかもしれませんね(笑)

これが宇宙の摂理というよりは、人間が決めた仕組みみたいなものですから、特に細かいことは知らなくても大丈夫!

簡単に言えば、旧暦では今年は12ヶ月ではなく、13ヶ月ある特別な年であり、その特別な一ヶ月のはじまりが今日だということです。

旧暦2月の仲春の月が二度来るわけですから、旧暦では春が長い年と言え、この春の盛りの心地よい月がボーナスのように1ヶ月プラスされたようなもの。王様もどうすることもできない宇宙の動きをこうして体感できるのも暦の面白さです!

Kenji "Noiz" Nakamura (Nature Good Mode)

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閏如月の時空間情報

2 | 2023.03.22 閏如月 新月 02:23 水星と木星の結び
3 | 2023.03.23
4 | 2023.03.24 彼岸の明け
5 | 2023.03.25
6 | 2023.03.26
7 | 2023.03.27 水星と天王星の結び
8 | 2023.03.28
9 | 2023.03.29 閏如月 上弦 11:32
10 | 2023.03.30
11 | 2023.03.31
12 | 2023.04.01
13 | 2023.04.02
14 | 2023.04.03
15 | 2023.04.04
16 | 2023.04.05 清明 10:13
17 | 2023.04.06 閏如月 満月 13:35
18 | 2023.04.07 水星と冥王星の開き 水星と金星の結び
19 | 2023.04.08
20 | 2023.04.09 金星と冥王星の開き
21 | 2023.04.10 水星と火星の結び
22 | 2023.04.11
23 | 2023.04.12 地球と木星の開き
24 | 2023.04.13 閏如月 下弦 18:11 水星と土星の開き
25 | 2023.04.14
26 | 2023.04.15
27 | 2023.04.16
28 | 2023.04.17 土用 15:36
29 | 2023.04.18
30 | 2023.04.19 水星と海王星の開き
31 | 2023.04.20 穀雨 17:14 弥生 新月 13:13

月と金星の共演、九州や沖縄では金星食に

3月24日、日の入り後の西の空で明るく輝く金星に、月が近づきます。この日は、細い三日月。夕暮れの空の中で美しい光景を楽しめるでしょう。

九州の南西部から南西諸島にかけての地域では、月が沈む直前に金星食が起こり、月の暗い輪郭に金星が隠れていく様子が見られます。きわめて低空で起こる現象ですので、水平線まで見渡せるような場所で観察する必要があります。

地球の周りを公転している月は、地球から見ると天球上を刻々と西から東へ移動しています。このとき移動していく月が背後にある天体の前を通過し、隠すことがあります(食、または掩蔽(えんぺい))。惑星食が日本から見られる機会は多くはありませんので、注目してみましょう。

☆金星食の予告時間は、ほしぞら情報をご覧ください。

記事引用:国立天文台 ほしぞら情報

今年も!クエスト!!

わたしの地球暦クエスト2023。
春分からスタートします☆
わたしたちの暮らし、自然の営み、社会の動き。 地球暦に自由に書き入れて眺めることで、新しい気づきや発見が生まれます。

地球暦を用いた自由な探求を共有する
『MY HELIO COMPASS QUEST わたしの地球暦クエスト』
今年も開催します!

https://note.com/hcquest/n/n6f5a49dcb02a

2023年のスタートは春分の3月21日!
今年☆あなたもチャレンジしてみませんか。
クエスト2023エントリーはこちらから 

最新情報など詳細はnote「わたしの地球暦クエスト」でご案内します。

クエスト2022のアワード作品はこちらから 
2023年2月11,12日に開催した「ヘリオキャンパス2023」でも作品展示をしました。

今年はあなたもぜひ一緒にクエスト!
Webサイト「MY HELIO COMPASS QUEST わたしの地球暦クエスト」 https://hcquest.xyz/


🌎地球暦イベント情報🌎


暦師 杉山開知のお話、次回『こよみを楽しむ会』は3月25日(土) 丁子屋にて。

https://www.kokuchpro.com/event/d42d4bad62a0f4fc568a49f905bcc426/

☆リリースイベントは、3月29日愛媛で開催☆

地球暦オフィシャルリリースツアー 2023 愛媛 2023年3月29日(愛媛県) - こくちーずプロ (kokuchpro.com)

【開催日時】 2023年3月29日(水) 13:30~16:00
【参加費】  5,000円
【開催場所】 和光会館
【開催住所】 〒790-0806 愛媛県松山市緑町1-2-1

静岡ユネスコ協会
創立75周年記念講座
2023年5月27日土曜日 13:30開場
アイセル21 にて。

*お知らせ*

販売中の地球暦2023ですが、リーフレットに誤植がありました。
朔弦望のページです。
卯月が「春」に記載、日付が、弥生と同じになっておりました。
正しくは、卯月は「夏」の始まり初夏であり、
05.20 朔
05.28 上弦
06.04  望
06.11 下弦
となります。ご確認ください。







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