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【TIMES】2024年6月21日 5時51分 夏至@太陽黄経90°


地球暦が黄経90°「夏至」をお知らせします。


光が満ちる「夏至」の日

太陽から8分19秒で到達した光は、地球の北回帰線(北緯23.4度)に降り注ぎ、北半球では北に行くほど昼が長く、北極圏(北緯66.6度)では眠ることのない夜、“白夜”を迎えています。
ユーラシア大陸に広大に広がるツンドラ森林地帯では24時間体制で植物たちが光合成し、酸素濃度の上昇とともに、地球全体が深い深呼吸をしているようです。
今、南と北で二極化した、光と影が、片寄り切り、シーソーのバランスがこの瞬間に静かに動いています。

太陽が静止するとき


夏に至ると書く「夏至」は、北半球の光の量がピークに至る地点。春分から90度経過した仲夏の半ばで、一年を一日にたとえると、ちょうど正午にあたります。

正午の「正」の字は解字すれば「一」と「止」。正午は午前中の出来事が終わり、午後がはじまるように、夏至は光が増長から減衰へと切り替わるピリオドのような瞬間。

Solsticeは太陽(sol)が静止している(sistere)という意味。地球号が至点を通過する時、日の出入り・南中高度など太陽の変化は数日間止まって見える。大きな船が舵を切ってもゆっくりとしか旋回できないように。

今、全てが Slow and Steady(船舶用語:ゆっくりそのまま)

2024年 夏至の時刻は

6月21日 5時51分(JST)


夏至とは、春分から太陽が天球上を90°移動した時。
言い換えれば、地球がちょうど一年の軌道を1/4めぐり、
春分の瞬間から92日と17時間45分が経過した地点。
夏至の時刻、特別な瞬間を感じてみて下さい。

Yukari Matsumura

 地球暦をお持ちの方は、太陽系からの時空間を確かめて見て下さい。 二度とない「今ここ」は、未来と過去の交差点。

☀南中高度と昼の時間
Meridian altitude and Daylight Time

ここ数日は、太陽がもっとも高く、影が短いとき。

日中の太陽を見上げてみると頭のほぼ真上に、また影は足元で小さくなり、等身大の影法師日時計からも、太陽と地球の壮大な時を感じることができます。窓辺や、縁側などで、どれくらい日差しが差し込んでいるのか確かめてみたり、ビルや建物と影の関係など、ぜひ身近な場所で太陽の光の動きを見てみましょう。

☀南中高度

太陽が真南でもっとも高く上がったとき、“地平線と太陽との間の角度”を『南中高度』といいます。
南中高度は場所によって異なりますが、緯度がわかれば簡単に計算することができます。

太陽の南中高度 = 90° −(その場所の緯度)± 23.4°

例 : 東京

春分秋分は、90°-北緯35.65°で、54.35度となります。

夏至は、23.4°を足して、77.75°となります。
冬至
は、23.4°を引いて、30.95°となります。

※23.4°は地球の地軸の傾き

☀昼の時間

昼と夜の時間は、場所によってかなりの差があり、夏至は北に行けば行くほど昼が長く、冬至は南に行くほど昼が長くなります。

夏至のとき、太陽は一年でいちばん北側の東からのぼり、太陽はもっとも高く昇り、いちばん北側の西に沈みます。そのことによって夏至の太陽は、年間で最大の滞空時間となり、昼が長く、夜が短くなります。

全国平均では、夏至と冬至の日照時間の差は5時間くらい。実に長編映画2本分も昼の長さが変わります。

■ SAPPRO
夏至 | 日の出 03:55 | 日の入 19:18 | 昼間 15 h 23 m
冬至 | 日の出 07:03 | 日の入 16:03 | 昼間 09 h 00 m

■ TOKYO
夏至 | 日の出 04:26 | 日の入 19:00 | 昼間 14 h 34 m
冬至 | 日の出 07:03 | 日の入 16:03 | 昼間 09 h 00 m

■ OSAKA
夏至 |日の出 04:45 | 日の入 19:15 | 昼間 14 h 30 m
冬至 | 日の出 07:01 | 日の入 16:51 | 昼間 09 h 50 m

■ FUKUOKA
夏至 | 日の出 05:09 | 日の入 19:32 | 昼間 14 h 23 m
冬至 | 日の出 07:19 | 日の入 17:14 | 昼間 09 h 55 m

■ OKINAWA
夏至 | 日の出 05:38 | 日の入 19:25 | 昼間 13 h 47 m
冬至 | 日の出 07:12 | 日の入 17:42 | 昼間 10 h 30 m

日照時間の差は5時間くらい
夏至 | 約 14 h 50 m
冬至 | 約 09 h 45 m

夏至のご来光リレー
Summer Solstice Sunrise Relay

春分と秋分は、世界中のどこから見ても、太陽が真東が昇ります。
それに対して、夏至は、その土地でもっとも北側から、冬至はもっとも南側から昇ってきます。
年間かけて、東を中心に地平線を振り子のように動いていく、ご来光をつかまえてみましょう!

地球号の車窓から

いま夏至の地球から見て、太陽の向こう側にある方向が、反対の「冬至」ですから、半年先に半周した私たちは向こう岸に立ち、あちらからこちらを見ていることになります。

フィンランドの白夜


夏至 九〇度

純陽 極まって一陽 地下に生ず。

此の日 雷ある夏は 三伏 涼しと云う。

*  *  *

七十二候を参考に地域に合わせた自分の歳時記を作ろう

[七十二侯]夏至の候


初候 | 乃東枯(なつかれくさかるる)夏枯草が枯れる
次候 | 菖蒲華(あやめはなさく) あやめの花が咲く
末候 | 半夏生(はんげしょうず)烏柄杓が生える

【夏至からの目度】


ーただいま90度ー
この度、夏至 2024.06.21

  30度後 | 大暑 2024.07.22
  45度後 | 立秋 2024.08.07
  60度後 | 処暑 2024.08.22
  90度後 | 秋分 2024.09.22
120度後 | 霜降 2024.10.23
180度後 | 冬至 2024.12.21
240度後 | 雨水 2025.02.18
270度後 | 春分 2025.03.20

PHOTO : Momo Kumagai

夏至から小暑までの時空間情報

2024.06.21 夏至5:51 水星と冥王星の開き
2024.06.22 皐月 満月10:08
2024.06.23
2024.06.24
2024.06.25
2024.06.26
2024.06.27
2024.06.28
2024.06.29 皐月 下弦6:53 水星と土星の開き
2024.06.30
2024.07.01 半夏生17:31
2024.07.02 水星と海王星の開き
2024.07.03 金星と冥王星の開き
2024.07.04
2024.07.05 遠日点14:06
2024.07.06 小暑23:20 水無月 新月7:57 水星と火星の開き

2024.07.03 金星と冥王星の開き

🌎地球暦イベント情報🌎

7月6日(土) 15~17時 開アカデメイア (オンライン講座)



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