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【日記】祖母が魔女になった

こんにちは。
個人Vtuberの酒恋原ヘリコです。

※3次元体のお話ですので、
Vtuberは2次元にいてくれ派の人は
ブラウザバックしましょう。


今日は祖母の認知症のお話です。

コラムやエッセイ、漫画などで
認知症については暗い話が多いですので
私はあえて、明るめに書いてみようと思います。

とはいえ、こういうお話が苦手な人は
無理にお読みにならないでくださいね…!

祖母の認知症は
とにかく「幻覚」がすごい。

なんと、小人が見えるんです!

いたずらする小人たちがたくさんいて
荷物や衣服、手紙などを
盗んでいってしまうんです。

和解できた小人もいて
お茶を出して、みんなで喋ったり
一緒にご飯を食べたりもします。

夜は眠いから、また明日きてね!
って約束したのに
ほら、また入ってきちゃった!!
なんて話しているときもありました。

家族と話している最中も
「今そこにいるの」
「あぁ、居間にあがってきちゃった」
「今日はダメって言ってるでしょ!」
なんてよく言っています。

私はこんな祖母とお喋りして、
まるで魔女と会話しているみたい!
と思ったのです。

祖母には本当に見えているし
音も香りもするそうなので、
本当に、そこにいるようにお話します。

もし私が小学生だったら
「おばあちゃんにだけ見える妖精がいるんだ!」
と感動して、はしゃいでいたでしょう。

今だって、実は
お年寄りにしか見えない妖精がいるんじゃないか?
って少し思っています。

例えば、いつも同じ場所に
置いているはずの鍵が無いなって時、
実は小人がいたずらしているのかも・・・?

小人はお茶を出しても飲んでいかないそうです(笑)

このような幻覚症状は
認知症の方にはあるあるのようで、
私の周りでは
遠い親族にも同じ症状の人がいました。

今日はそんな話を身内から
たくさん聞きせてもらいました。

そこで私は思ったのです。
「魔女って、幻覚を見ている老婆が起源では?」

うちの祖母のように、幻覚を
本当の事のように話すおばあさんをみて
はるか昔の誰かが
「魔女」と呼んだのではないでしょうか。

幻覚を語る様子を実際に見ていると
その人には確かに何かが見えている、
確かに聞こえているんだと実感します。

それは、
この人には不思議な力があるのでは?
と感じずにはいられないほどです。
はっきりと「見た」「いた」
「聞こえる」「匂う」と語る姿は
こちらが間違っているのでは?と思うほどなのです。

なんとなくですが
昔の物語は、魔女も魔法使いも
お年寄りが多いイメージがありますよね。
それは、もしかしたら
幻覚症状がでたお年寄りを
魔法使いと呼んだ時代があるのではないでしょうか。

・・・そういう風にとらえた私は
ファンタジーの起源を
不思議の根源を
肌で感じた気がして
密かに感動していました。

ちなみに、
魔女という存在は
遥か昔から言い伝えられており
時代や国によって
イメージ像も全く異なるため
これが起源だ!というものは
分からないようです。


「祖母が認知症になりました」
そう伝えるとみんな悲しい顔をします。
私も逆の立場ならきっとそうなります。

でも、
「祖母が魔女になったかもしれない」
と伝えたらどうでしょうか。
なんだか、空気が軽くなりませんか?

たまにはそんな考え方しても
いいんじゃないでしょうか。












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