2ヶ月で新規プロダクトをリリース品質まで底上げするプロダクトデザイナーの動き
こんにちは!ファインディでプロダクトデザイナーしているヘレナ(@helemarudesu)と申します🙇♀
この度、2023年の11月に入社して、11月末から約2ヶ月間メインデザイナーとして携わっていた「Findy Tools」のベータ版がリリースされました🥳
そして「2023年の11月に入社」という事からお分かりの通り、今回のプロダクトはかなりのスピードでリリースされています…!
既にアルファ版として存在はしていたものの、そこからリリースに至るまでかなりのスピード感を持って作り上げたプロダクトですが、この記事では2ヶ月という短い期間でデザイナーとしてどういった動きをしたかをお話します❤️🔥
目次
ジョイン時の状況
アルファ版としてモックが完成しており、一応どういったプロダクトかは説明付きで伝わる状態。一方でまだ存在しない画面や、レイアウトの崩れなどリリースするには伸び代が豊富にある状態でした。
ちょうどそのタイミングで私が入社し、アルファ版からベータ版へ体験設計含めブラッシュアップをしていく事になりました💪
ちなみにそれまでデザイナーが関わっていなかった理由としては、まだコンセプトが変動する可能性がある中、小さく始めるという意向があったためモックの状態で進んできました。
スピードを出すために行ったこと
サービス理解
なにはともあれ、Findy Toolsは誰の何の課題を解決するプロダクトなのかという理解から始めました。
幸いPOがターゲットの課題などをまとめた資料を作ってくれていたため、それを関係者で確認しながら改めてUXについて議論し、解像度を高めていきました👀
ただ、実際にその課題があるのか、どういった反応がもらえるのかといった点はまだまだ不透明で、その余白を埋めるために実際のユーザーインタビューに同席を行いました。
ユーザーインタビュー同席
アルファ版リリース後も引き続きユーザーインタビューをしており、そこに同席しました!
ユーザーインタビューでは、前半はある特定のツールについてどのようにして導入・検討したか?をヒアリングし、後半では実際にプロダクトのモックを触ってもらう流れでした。
まずは前提条件となるユーザーのプロフィールについての深掘りから、ツールの導入に至った背景などの質問を行っていきましたが、多くのユーザーが検討比較の段階での情報収集のしづらさや、導入するツールが決まったあとも上長への説明や稟議の通し方に苦労していました。
実際にそういった課題を抱えているユーザーの方にモックを触っていただくと、これは良い!使ってみたい!という好反応を示してくれる方が多く、プロダクトとしてユーザーに価値のあるものを作れているという感触を得ることができました😊
とはいえ、レビューサイトという特性上、コンテンツの文字量が多い上に文字サイズも小さかったり、見出しなどの強弱も弱く、離脱してしまうポイントになっていたため、デザインの介入余地があるなと感じました。
コンポーネントはほぼすべて刷新
ファインディは複数プロダクトを既に運用しており、UIコンポーネントは豊富に用意されていました🙌
アルファ版の時点では他プロダクトの既存のコンポーネントが利用されていたのですが、実際にベータ版にする際にはほとんど全てを新たにFindy Toolsに最適化したコンポーネントに作り直しました😂
理由としては、ボタンのような基本的なコンポーネントは使用することができましたが、既存の転職サービスやSaaSとは違う、メディアの性質として必要なコンポーネントが多くあったためでした。(例えば「目次」や「レビュー」や「ユーザープロフィール」など…)
また、タイポグラフィやカラーなどのスタイル、コンポーネント、ページがそれぞれ1つのFigmaファイルの中で混同されていたため、それぞれ整理して改めて定義を行いました。
並行してデザインチームのオンボーディング
サービス理解や顧客理解という点はありつつ、11月入社という事もありチームや仕事それ自体に慣れる必要がありました。
こちらも幸いにしてデザインチームのオンボーディングが用意されており、スムーズに仕事には入ることができました✨
詳しくは入社エントリに記載しているので、ぜひ御覧ください!
ビルド&スクラップ&ビルド
サービスの理解、顧客解像度をを上げていくと同時に、実際にデザインを作っていく事も同時並行で進めていきました。
しかし、プロダクトの理想系はある程度あるものの、リリースしてみないとわからない部分も多く「決め」で進める事も多かったです。
基本は作ってみて違ったら変えようというスタンスで進めました💪
また、デザインが入っていってからのユーザーインタビューでは、これまでの文字の読みづらさや体験へのコメントが減り、コンテンツの内容そのものについて触れられることが多くなっていきました😳
プロダクトデザイナーとしては本望ですね!
もちろん数字もちゃんと考える
ファインディのプロダクトデザイナーの基本方針として「デザインの力で事業貢献を行う」というのがあります。
今回も例に漏れずPOと共に数字目標を見つつ、同じ目線を持ってデザインでプロダクトを伸長できるようにしています👀
流入としてはXなどのSNSの拡散からを主に狙っていたため、注目を集めやすい特集は引きになるような企業ロゴを入れたKVを作成したり、レビューサイトの肝となるレビューページは特にテキストの読みやすさや、他のレビューへの回遊のしやすさをPOと一緒に考えながらUIを作成していきました。
また、全体としてFindy ToolsではSEO強化を目指していたため、「ツール名」などのキーワードで、直接階層の深いツールの詳細ページやレビューページへアクセスされることを想定して、初見でもどんなサービスかわかるようにヘッダーにサービス概要を入れたり、SEOでのキーワードをページ内に入れたりと工夫をしました。
最後に
ようやく走り始めたFindy Toolsですが、これから本格的に利用者の方からのフィードバックもらったり、それを元に体験設計、機能実装とやる事が次々と出てきます…!
これからが本格的に面白いフェーズなので、是非ご経ある方はカジュアルに一度お話ししましょう🤝
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