有栖川有栖『スイス時計の謎』の小さなミス
有栖川有栖氏の『スイス時計の謎』には、とても小さなミスがあります。
と言っても、別にそれによって推理が成り立たなくなるとか、犯人が代わってしまうとかいうことでは、ありません。
講談社文庫版・第1刷を使って、説明します。
[ネタバレなし]
338ページ三行目から、338ページ十三行目にかけて、「将来あることをしなければならなかった」ので、『その時あることができなかった』ということを論じています。
(これを【証明A】とします。)
338ページ十四行目から、339ページ六行