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コスパの良い迷惑論

小さな迷惑でアシストし、
小さな親切でゴールを決めろ

という話。


先日、バスに乗ってた時にスマホを車内に置き忘れている人がいたので、急いでそのスマホを拾って届けてあげたことががあった。

もちろん、落とし主は感謝してくれたし、バスの運転手にもありがとうございます。と言われた。

とても気持ちよかった。

まず、第一にいいことしたという心地よさと、
当事者から感謝されたという心地よさと、
それを周囲の人に見られていたので承認欲求も満たされた。

ただ、落ちてたスマホを拾って届けた。その間30秒のみである。

ほとんどコストがかかっていないにも関わらず、得られる気持ちよさが3つもある。

この文章にそれを書ける心地よさも含めたら、4つである。

めちゃくちゃコスパが良い。

マックのハンバーガーは、食べたらとても美味しいけど、600円くらいはかかるし、食べるのに20分くらいはかかるし、健康的にも若干の被害があるかもしれない。

しかも、胸に手を当てて考えてみてほしい。

そういう自分が過去にした小さな親切は、みんな大体覚えているのではないだろうか。

飲み会でこの話題を出したら、 大体1人や2人は、饒舌になって武勇伝を語り始めるはずだ。僕もそうだ。

もちろん、僕がそういうことをする機会が少ないから覚えているだけ、かもしれない。

ただ、過去に食べたハンバーガーのことを詳細に覚えている人はあんまりいないだろう。

僕は、最後にいつ食べたのかも覚えていない。

つまり、こういう小さな親切は、長期的な保存もされるのである。

30秒で、どんだけコスパいいんだよと。
最強じゃないか。

うん。だから、みんなに親切をしましょうっていう結論は、

ありきたりすぎるし、そこらへんの気持ちよくなってる大学生が書いてる文章と同じで気持ち悪い。

もう少し、よく考えてみると、

僕がスマホを拾って気持ちよくなれた理由は、スマホを落としてくれた人がいるからである。

例えば、僕が女の子とデートしてる場面でスマホを落としてくれたとしよう。


僕からしたら、プチいいところを見せる絶好の機会である。その日した、どんな努力よりももしかしたらインパクトが大きいかもしれない。わからんが。

ゴール前で触るだけで決まる全盛期のデイビッドベッカムばりのアシストである。

別にデートとか関係なく、自分がいいとこを見せたいタイミングは誰しもあるだろう。

小さな迷惑は、意外に大きな幸福をコスパよく人にもたらす可能性があるのだ。

僕はスマホを落としてくれた、あの人のおかげで気持ちよくなれているのである。

そうかんがえると、人に対して小さく頼るのも悪くないだろう。

電車で体調が悪かったら、しんどそうな空気を出して席を譲って貰えばいいし、

ベビーカーが重かったら運んで貰えばいいし。

僕は、一度電車から降りれなくなって、見知らぬ人から50円もらったことがある。

電車の中でちっちゃい子が、大きな声で泣いてたりとか、子供がちょっと周りの迷惑になりそうなことをしていたら、

むしろ、自分の器の大きさを見せれるチャンスである。

人に席を譲ってもらう時は、アシストしたと思っておけばいいのである。

必要以上に申し訳ないとなんて、思わなくていいのだ。
(申し訳なさそうな態度は作っておいた方がいいかもしれない。僕みたいな舐めた人間は申し訳ないと思った方がいいとは思う。)

もはや、わざと人に迷惑をかけてもいいかもしれない。

人前でわざと財布を落としてみたり、

おじいちゃんになったら、わざと重い荷物を持って階段に登ろうとしてみたり、わざと電車内で足が悪いフリをしてみてももはやいいかもしれない。

流石に、わざとは言い過ぎでも、

困ったら、人に頼って、助けてもらって、小さな迷惑をかけて、


小さな親切のチャンスを振りまけばいいのである。


もちろん、転がってくる小さな親切のチャンスも逃さないつもりだ。

まぁ、こんなことを言ってるが、

電車内で普通に疲れてたら座るし、疲れていたら、子供の声がうるさいこともある。

クリスティアーノ・ロナウドは、疲れていても走って、1人ゴール前のこぼれ球を詰めに行くから世界一なのだ。

そういう点取り屋に僕はなりたい。

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