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チェルシー×ウルブス プレミアリーグ 第10節 2022.10.8

こんにちは!へーこです。

今日はマッチレビュー記事を書いていきます。

今後はなるべく週1更新をできるように頑張っていこうと思ってます。フルシーズンレビューとか書いてる人はホントにリスペクトしてます。自分は継続できなすぎるんですがなるべくできるように頑張っていきます。

今日取り上げる試合はチェルシー×ウルブス(プレミアリーグ第10節)。

チェルシーはトゥヘル解任後は徐々に復調。一方でウルブスは開幕からの不調でブルーノ・ラージを解任しこの試合は暫定指揮官二人体制で臨んだ。そんな対照的な2チームの一戦。

それでは試合を振り返っていきます!

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スタメン

スタメン

スタメンはこちら。

両チームともに4231の布陣。ポッター就任後はギャラガーの出場機会がだんだん増えてる。

あとは、ジエゴコスタがプレミアリーグに帰還してスタンフォードブリッジでの凱旋試合で先発になった。

◆アスピリクエタのチャンスメイク

ウルブスのプランはミドルブロックを組んでカウンターを狙うというものだった。よってチェルシーは前半からプレスをはがす作業をすることなく安定したポゼッションに持ち込むことができた。

ところで、今シーズンのウルブスは調子が悪い。さっきも順位を乗せといたが18位である。なんでなんだろうと思い、数試合を振り返ってみた。攻撃は悪くない、というかタレントはそろっており少数精鋭のカウンターで持っていく力はある。多分守備があまりよくない。

守備のプランニングの甘さはこの試合でも出ていた。

前半、最もチャンスメイクが多かったのはアスピリクエタであった。この試合のアスピリクエタは絶好調で、得意の前に出る守備でボールを奪い、ボールを受ければガンガン運んで質の高いボールを供給した。

これは、ウルブスとのシステムのかみ合わせ上、高い位置でフリーでボールを受ける機会が多かったことにも起因していた。

ポッター政権下になったことではっきりと変わったことは、ビルドアップの際には必ず3バックに可変することだ。トゥヘル政権下では最後の方は2CBでのビルドアップにも取り組んでいたが、ポッターは3枚ビルドアップを好む。

下の図を見てほしい。

この試合のチェルシーは右肩上がりでククレジャ、クリバリ、チャロバーで3枚を作る。

ウルブスは442で構えるのかと思いきや、同様にして右肩上がりの形になる。というよりも曖昧に流れる。

右サイドでは、トラオレは内側に絞りつつ、時には対面のククレジャを牽制する。大外のプリシッチにはセメド、その背後はキルマンがスライドで対応する。

問題があったのは左サイドである。

ジョニー、ゲデスともにスライドが間にあっていないことが多かった。

よって、アスピリクエタが高い位置でボールを受けれる場面が多発した。

左サイドの守備が曖昧だったのは、試合前にチーム内での決め事とされてないからであろう。ファーストプランは甘かったものの、ウルブスは手を打つのは早かった。30分過ぎにポデンセを左に回してアスピリクエタのケアを担当させた。

◆マウント&プリシッチ

この試合で、チェルシー側のもう一つのよかったことは、プリシッチ、マウントによるコンビネーションである。

大外で張ったプリシッチのドリブルとそれにより空いた裏や脇のスペースでサポートをつくるマウントの連携はさえていた。

25分のシーンである。

マウント、プリシッチの連携からがアスピリクエタの折り返しまでもっていき最終的にロフタスチークがシュートを打っている。

25分

最近のの戦術のトレンドは突破力のあるWGが大外に張って、相手を揺さぶるというものである。

ドリブラーが少ないチェルシーの中で張って仕掛けられるプリシッチの存在は貴重である。トゥヘル政権下では本来の持ち味であるドリブルがやや消えていた感があったが、今後は攻撃のカードとして期待だ。

◆ロフタスチークのフィニッシュ

ちなみに、今期はロフタスチークがボックス内に入ってくるケースが多い。というよりもむしろ昨季が少なかったのかもしれない。個人的にはロフタスチークはボックス内に飛び込んでくるところに良さを見せれる選手であると思うため今後に期待。

ロフタスチーク 22‐23 open playからのシュート
ロフタスチーク 21‐22 open playからのシュート

というわけで、チェルシーは前半はほぼほぼ苦労することなくボールを保持して終了間際には先制に成功した。

そして、ここから後半について。

立ち上がりはウルブスのペースでスタートした。ウルブスは前半の完全撤退とは違い、ブロックの高さをあげてボールを握りに来た。

しかし、ウルブスの保持の隙をつきチェルシーは2得点目をゲット。マウント、プリシッチの連携からだった。プリシッチが仕掛けたところからマウントの270°ターンからゴール。

◆3バック変更の意味

ウルブスはポジショナルに人を立ててボールを運ぶというよりも個人による打開に頼っている。よって、ビルドアップ隊の距離間は割と長めになっている。

CBのキルマン、トティは広めにとる。キルマンはどっちの足も器用に使える選手であり、調べても両利きと出てきた。そして、Voのヌネス、モウティーニョはプレス耐性も高く、わりと自分でボールを引き出したがる。時にはCB間に降りてボールを受ける。そして、SB。ジョニー、セメドの二人は高い位置に入るというよりもCBをサポートする立ち位置をとる。ジョニーも多分両利き。結構、キチキチのビルドアップをやっているからか一人一人のプレス耐性は高い気がする。

そして、チェルシーが苦しんだ点について。

ウルブスのSBは割と低い位置をとる。よって、彼らのマーク担当であるギャラガー、プリシッチが引っ張られて内側にスペースが空くのである。ポデンセ、トラオレの二人はそこに瞬間的に表れることによってCBからのパスを引き出した。トラオレは貼っとけよと思っていたが内側で受けてククレジャをかなりてこずらした。

ギャラガー、プリシッチ的には、俺らはSH捕まえに行ってるんだからその脇はついて来いよというのりだったんだと思う。ポデンセにはチャロバー、トラオレにはククレジャがついていくことが多かったが、どちらも迷いながらの場面が多くなっていた。

手を打つのが早かったのはさすがポッターであった。

まず、66分にコバチッチを投入。ポッターが何らかの指示をコバチッチに与えている場面が映像で抜かれていた。おそらくトラオレの管理についてであったと思う。

その後続けて、マウントに変えてジェームズをピッチに送り出し、システムも3421に変更。

3バックにすることによって脇でボランチの脇で浮いてくる選手をCBがついていくことで対応させた。

79分のシーンではクリバリの潰しから逆カウンターに繋げることができた。

最後にブロヤがトドメの3点目を決めてゲームセット。カットインから滑らかなシュートだった。

終わりに

これで、チェルシーはポッター体制での無敗継続。後半の守備の修正は迅速だったと思います。2点差とはいえ小さな綻びから全体が狂い始めるがサッカーです。それを見逃さずにきっちり対応したポッターの修正力の高さが光った試合となりました。

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チェルシー×ウルブス プレミアリーグ 第10節 2022.10.8
3-0
得点者 ハヴァーツ、プリシッチ、ブロヤ

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