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「しあわせですか~?」「しあわせですよ~!」

時を24歳に戻しましょう。

青年にとって2度目のテレアポのお仕事だったのですが、この時はあまりうまくいきませんでした。

仕事内容としては、以前にやった時と似たような感じだったのですが…いや、似たような内容だったからこそダメだったとも言えます。

3年前と違って、今回は大手金融会社で働くことになったんですけど。間に人材派遣会社が入っているにもかかわらず、結構な金額の時給を払ってもらってました。そこら辺のハンバーガー屋さんやコンビニで働くよりは、よっぽど効率よくお金が稼げる額。

ただ、1日目に出社しなかったんですよね。「都合がある」と言って断って、2日目から働き始めたのですが。実際には「時差ボケ」を直すためでした。

それまで青年は深夜にインターネットでチャットに没頭していたこともあり、生活スタイルが完全に崩れてしまっていました。「朝型人間」に切り替えるゆとりが必要だったんです。そのために、他の人たちよりも1日遅れて仕事をスタートすることになってしまいました。

結果的には、この1日の差を埋められなかったんです。競馬で言えば、遅れてスタートしてしまったために、途中一生懸命がんばって走ったのに、最後まで追いつけなかったみたいな感じです。

今回の依頼は「ノルマ」みたいなものがあって。完全にノルマじゃないんですけど、「回収目標」みたいなヤツですよ。「○○件のリストを渡すから、その内の〇件は回収してくれ」みたいな(確か、8~9割くらいじゃなかったかな~?)

雇用期間が1ヶ月くらいあったんですけど、最初の1日で差をつけられてしまったために、最後までその目標が達成できなかったんです。

もう1つの理由として「前にやったことのある仕事だから、気が乗らない」ってのもありました。青年の目的って、あくまで「史上最高の作家になる!」なんです。そのための経験が欲しいだけ。あくまで、お金はオマケなんです。

だから、1度やったコトのある仕事って「クリア済みのゲーム」みたいなもので本気が出せないんですね~

そんなコトもあって、以前みたいにノリノリで働くことができませんでした。


それでも、おもしろいコトがいくつかありましたよ。毎日、お昼ご飯に「庄や」っていう居酒屋チェーン店にランチを食べに行くんですけど…

お店の人に注文すると「ハイ!よろこんで~!」って店員さんが声を上げるんです。「なんか、宗教っぽいな~」と思って、おかしくなっちゃいましたw

当時、新宿の中央公園に某宗教団体が声出しのトレーニングにやって来てたんですけど…

その時の掛け声が「しあわせですか~?」っていうものだったんです。これを超ドデカイ声で叫んでるんです。それに対して100メートルくらい離れたとこに立ってる別の信者さんが「しあわせですよ~!」って大声で答えます。ひたすら、これを繰り返すっていうトレーニング。

それを思い出しちゃって、「庄や」にランチ食べに行くたびに吹き出しそうになってましたw


まあ、なんにしても、毎日満員電車に揺られて遠くまで通わないといけないし、ノルマ的なモノもあるし。ストレスばっかり溜まっていっちゃったんです。

結果的に1ヶ月の試験雇用で雇用期間を更新されなかったんですけど、アレでよかったのかもしれません。あんなところで何ヶ月も働いてたら、きっとストレスで頭が禿げ上がってましたから。

…というわけで、青年は次の仕事を探し始めます。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。