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全てを物語化するため、現実と空想を融合させようとした男(ここまでのまとめ)

「青年が頭の中に描き出した空想の物語」は、少年時代よりも格段に世界が広がり、密度を増していました。次々と新しいストーリーが生まれ、複雑化していき、登場人物の数もぞくぞくと増えていきます。

読者の皆さんのためにも、ここで1度、お話を整理しておきましょう。


皆さんが読んでいるこの物語「ヘイヨーさんの人生」の主人公は、少年時代、母親のエゴのもと、過酷な受験戦争へと巻き込まれてしまいます。

少年にとって、それは「人形化する」ことに他なりませんでした。自分の人生を歩むことができず、他人に操作される人生です。あまりにもつらい体験だったため、自ら死を選びかけたくらいに…

ところが、少年の「生存本能」が働き、自ら命を絶つことは回避しました。代わりに、彼は「3つの夢」を抱き始めます。

1つ「心の底に生み出した空想の存在『伝説の悪魔』になる」

もう1つ「いつか『理想の女性』が現れて、この人生を救ってくれる」

そして、最後の1つ「『究極の作家』となり、今後数百年に渡って読み継がれる物語を生み出す」

この3つさえ押さえておけば、この物語から振り落とされることなく、最後まで読み通せるはずです。


少年は青年となり、19歳の秋に家を飛び出します。

トラックの荷台に飛び乗り、高速道路を移動して東京を目指した瞬間から、まともな人生を歩むことはできなくなっていました。代わり、他の人では絶対に味わうことのできない奇異な体験ができるようになっていきます。

青年は紆余曲折を経て、少年時代より夢見てきた「理想の女性」に出会います。ところが、自らの失敗から、その女性は他の男に取られてしまいました。

これにより「伝説の悪魔」としての資質も本格的に覚醒します。

最終的には「究極の作家」になるための能力も開花します。「全てを物語化する能力」です。


ところが、青年は「自分の頭の中に描き出した空想の物語」「現実の世界の出来事」を融合し始めます。この辺が、事態を余計にややこしくしている部分。

ある意味で、とんでもなく頭のおかしな人間なんです。でも、同時にそれは「能力の高さ」でもある。

「大きな力には必ず代償が伴う」んです!持っている能力が強くなればなるほど、そのリスクもまた計り知れないほど大きくなっていく。

青年は「全てを物語化する」という能力を扱うため、現実と空想をゴッチャにし始めたのでした。


読者の皆さん、大丈夫ですか?

物語は2つあるんです。「ヘイヨーさんの人生」という皆さんが読んでいる物語と、青年が頭の中に描き出した空想上の物語の2つ(空想上の物語の方は、今後数が増えていきます)


さらに、重要人物も書き出しておきましょう。

空想の世界で重要なのは3人。

「伝説の悪魔マディリス」
「世界を滅ぼす力を持つ者」「深淵の悪魔」「魔界の王」などとも呼ばれる。
現実世界では、青年自身が演じる。
「フィリア」
現実世界では「あの人」と呼ばれている。
人々に愛を振りまく存在。誰からも愛され、世界に平和と安定をもたらそうとする。
「魔女ランシーヌ」
「伝説の魔女」「炎の魔女」とも呼ばれる。普段は冷静なのだけど、瞬間的に非常に気性が荒くなる。
現実の世界で誰なのかは、いまだ謎のまま。

基本的には、この3人だけです。

「3人の魔女」とか「メリッサ」とか他にもいろいろ出てきますが、みんな脇役です。メインになるのは、この3人だけ!


現実世界の方はというと…

「青年」
「ヘイヨーさんの人生」の主人公。
「3つの夢」をかなえるため奮闘する。任務遂行は「絶対!」と考えている。恋愛は超苦手!
好きな人に対しては不器用な態度を取ってしまい、好意を持ってくれる人に対しては冷たい対応をしてしまう。
「あの人」
青年が頭の中に描き出した「理想の女性」
ボランティアで出会った女性に、その姿を重ね合わせてしまう。
「世界で一番大切な人」「お互いがお互いに信頼し、尊敬し、高め合っていける仲」などとも呼ばれる。

極論を言えば、この2人だけです。

ただし、時期によってメインキャスト以上に活躍する人物も登場します。

「浜田君」「キザオ君」「海村さん」などなど。

そして、「美嘉ちゃん」に関しては別格です。「青年」と「あの人」に次ぐくらい重要な役割を演じることになるかもしれません。

さらに、このあと「番長」ってのと「アブちゃん」ってのが登場します。この2人も、時期によっては相当活躍します!


あと、この小説って、リアルタイムの連載小説なので、わかんないコトがあったら、コメント欄でどんどん質問していってください!(少なくとも、noteで連載中は「連載小説」なんです。完成したら、ただの「完成原稿」になっちゃうんですけど…)

「コミュニケーションを取ったり」「お互いに考えを深めていく」ってのも目的の1つなんです。

非常~~~~に複雑な物語なので、ただ読んでるだけだと、ついていけなくなる可能性が高いと思いますw

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。