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心の世界に根を張りめぐらせたユグドラシル(世界樹)

自らの過去を振り返って物語化していくヘイヨーさん。

最初は5話くらいで終わらせるつもりでした。「小学校の時に受験戦争に巻き込まれ」「遊園地に行けなかった思い出」「理想の女性と出会い、一緒に世界を変えようとして、夢に破れるエピソード」と、このくらいで。

ところが、実際に執筆を始めてみると、その程度では全然終わらないコトが発覚します。

小学生の時の「受験戦争編」だけで9話。「中高生地獄の死闘編」で、さらに33話かかってしまいました。ここまで来たら、もはや乗りかかった船!

「『世界最高傑作』を目指して、持てる限りの力を尽くす!」と決心します。

その言葉通り、これまでに培ってきた能力の全てを総動員し、ありとあらゆる要素をブチ込んで勝負に挑みました!

おかげで、ストーリーはあちこちへと飛び、大樹が枝葉を伸ばすようにとグングン広がっていきます。

それでも、1本筋が通っていたのは、テーマをしっかりと持ち続けたからでしょう。

「マスター・オブ・ザ・ゲーム」「ディケンズの分解メス」「働かざる者、食うてよし」「ハンズ・オブ・ミダス」といった能力の数々。そして、「理想の女性」「伝説の悪魔」「究極の作家」という3つの夢を主軸に置いたおかげで、芯がブレずに戦い続けるコトができました。

木にたとえるなら、これらのテーマは、幹であり根でありました。しっかりと大地に根を張り、幹を太くしていったおかげで、いくら枝葉を伸ばしても巨大樹は倒れることがなかったのです。


考えてみると、ヘイヨーさんの人生もそれと同じでした。

子供の頃に心の世界にポッカリと空いた穴。世界中を覆いつくすほどの巨大な穴をどうやってふさいだと思いますか?

答え:穴はふさげなかった

そう!心の底に空いた穴は結局ふさぐことができなかったんです!

代わりにヘイヨーさんが取った解決策は、全く別のモノでした。

穴がふさげないなら、世界の方を広げてやればいいじゃないか

そう考えて、世界を広げたんです。心の世界を!

受験勉強に没頭させられたあの小さな部屋を飛び出して、文字通り「世界へ飛び出していった」んです。

そうして、行く先々で大勢の人々と出会い、様々な経験をし、膨大な知識を吸収し、同時に新しい特殊な能力をいくつも身につけていきました。

心の世界を数百倍にも数千倍にも広げてやれば、たとえ穴の大きさが変わらなかったとしても、相対的に穴の比率は小さくなっていくでしょ?

この法則を使って、問題を解決しました。

一言で言えば、「過去のトラウマを遥かに上回るほどの思い出で心を埋め尽くした」のです。

心の世界に1本の木を植え、どこまでもどこまでも成長させるように。

木は限界を突破して育ち続け、心の世界を包み込むほどに成長を遂げました。大地に根を張りめぐらせ、この星そのものを覆いつくすユグドラシル(世界樹)のごとく。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。