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あと30cmズレていたら、この世にいなかった話

こんばんは♪

現代のホラ吹き男爵ことヘイヨーさんです。


みなさん、死にかけたことってありますかね?

ヘイヨーさんは何度もありますよ。その内の1回は、ガチのガチで死にかけました!あと、たったの30㎝ズレていたら、確実にこの世にはいませんでした。

今回は、そのお話をしたいと思います。


昔、ヘイヨーさんがアメリカに行った時のことです。

カリフォルニア州に遠い親戚が住んでいて、おじさんの家に泊めてもらったことがあったんですけど。そのおじさんが非常に親切な方で、わざわざ休みを取って、あちこち連れて回ってくれたんですよ。

その内の1つが「Joshua Tree国立公園」って場所だったんですけど。これ、なんて発音するんだったかな~?確か、正確には「ヨシュアトゥリー」みたいな発音だったと思うんですけど、今回はわかりやすいように「ジョシュアツリー」としておきます。

ジョシュアツリーってのが木の名前なんですけど。画像検索などしてもらえばすぐにわかると思いますが、非常に特徴的な形をした木なんです。

この特徴的なジョシュアツリーが、そこら中に生えてるので「ジョシュアツリー国立公園」と呼ばれています。

ま、公園って言っても完全に荒野ですよ。アメリカはこういうの多いんです。国立公園って名前なんだけど、完全に自然!大自然ですよ!そこら辺の草原の中にガラガラヘビとか住んでるんです。危ないですね~!

ガラガラヘ~ビがやってくる~♪

お腹を空かせてやって来る~♪

…って感じですよ。


ま、それはいいんですけど。

カリフォルニア州のおじさんが「目的地に着いたから、自由行動していいよ。1時間ほど、その辺散歩してきなよ」って言ってくれたんです。

なので、ヘイヨーさんもその言葉を信じて、その辺歩き回ってたんですよ。そうしたら、さすがはアメリカの大自然!巨大な崖があるんですよ。しかも、ちょうどいい具合に登りやすい坂もあったので、ヒョイヒョイ登って崖の上まで行ってみたわけです。

で、崖の上を散歩してたら、結構遠くまで行っちゃって。帰れなくなっちゃったんです。

で、さらに5分ほど歩き回ってたら、崖のてっぺんからおじさんが止めてるキャンピングカーが見えたんです。

なので、ヘイヨーさんも「あ、こっちから行ったらすぐに帰れる!」と思って、キャンプカー目指して歩き始めたんですけど。ここで1つ問題が発生しまして。その問題ってのが、何かというと…

目の前に切り立った崖があるんです!

言うなれば、地割れですよ!

で、地割れの深さがムチャ深いんです。下をのぞいたら30メートルとかあるんです。落っこちたら、確実に死にます!即死じゃなかったとしても、ヘイヨーさんがそんな場所に落っこちたなんて誰も気づかないでしょうから、ジワジワ死んでいくだけです。

そもそも、落ちてすぐに救急車を呼んだとしても、こんなへんぴな場所まで救急車が来るのに何時間もかかっちゃいますよ。

なので、事実上、落ちたら死です。あの世行き。マリオとおんなじ!穴に落ちたら死んじゃうの!


当然、そっちはあきらめて、元来た道を戻ろうとしますよね?誰だってそうしますよ。ヘイヨーさんも、そうしました。

でも、フッと考えたんです。「アレ?こっちから行ったら、時間内に戻れないぞ」と。「おじさんは『1時間ほど散歩してきていい』って言ってたけど、確実に時間オーバーしちゃうな。遅刻だな」と。そう考えたんです。

そこで、ヘイヨーさん地割れの方へときびすを返し、もう一度確認してみました。

「アレ?これ、深さは相当深いけど、距離はそんなにないかも?」

見たら、崖と崖の間が畳一枚の短い方の長さくらいなんですよ。ってことは、1メートルくらいでしょ?

「これ、飛び越えられるんじゃね?」

…って、思っちゃったんです。

深さは30メートルも50メートルもあるんだけど、距離は1メートルあるかないかってとこなんですよ。

で、その辺の地面で練習したら、確実に飛べるんです!20~30㎝は余裕を持って飛べそうだということがわかりました!

「よっしゃ!行ける!」って思って、いざ本番!

やってみようと思ったら、飛べないんです。足がすくんじゃって動かないわけです。そりゃ、そうですよね?だって、深さ30メートルとかあるんですよ!落ちたら確実に死んじゃうんです!

シミュレーションでどんなに確実にクリアできても、実戦は別なんです!いくら模擬銃で練習したって、戦場でほんとに人を殺せる人間なんてごくわずかなんです!初回からそんなことできたらサイコパスですよ!サイコパス!


でも、ヘイヨーさん、がんばりました。がんばって何度も何度も飛ぼうとしたんです。だけど、勇気が出ないんです。

余裕を持って30㎝ほど手前で飛ぶと、ジャンプ距離が足りなくて谷底に真っ逆さま!かといって、30㎝向こうで踏み切ると、そのまま崖の底へと真っ逆さま!

ちょうどいい距離で踏み切ってジャンプしないといけないので、意外と難しいんです!

「この地割れを飛び越えることができれば、きっと人間として一皮むける!将来、偉人になることができる!」って自分に暗示をかけるんですけど、それでも勇気が出ないんです。


で、散々迷って悩んで、そこら辺をウロウロチョロチョロ歩き回ったあげく、最後は飛びましたよ!勇気を持って!

そしたら、飛べたんです!物の見事に!

いや~、人間やってみるものですね~!


おかげで、おじさんが指定した時間までに余裕を持って戻ることができました。

「別にたいしたことは起こりませんでしたよ」って顔して、なんだったら口笛でも吹きながら歩こうかくらいのゆとりを持ってキャンプカーまでたどり着くことができました。

でも、内心、心臓バクバクでした!

※みなさんは、絶対に絶対にマネしないでください!落ちたらガチで死にます!

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