見出し画像

人類の力(「2121 ~100年後の未来~」 最終回)

22世紀の前半に起きた宗教戦争は、歴史に刻み込まれます。

「大モモ教」「カボチャ教団」「スイカ学会」の3つの組織は、最終的には敗北を喫し、メンバーは散り散りになりました。

組織は解体され、逮捕された者たちは、それ相応の罰を受けます。ただし、桃太郎を始めとして主要メンバーの何人かは捕まらずに、世界のどこかへと消えていきました。

もしかしたら、闇の組織にかくまわれて、再興を狙っているのかもしれませんね。


メララと万兵衛の子は犯罪者の子ではありましたが、この子に直接責任があるわけではないので、国に保護されて大切に育てられます。

その身に宿したたぐまれなる能力は、いまだ顕在けんざいしてはいませんでしたが、やがて「スイーカ嬢の血を引く者」として祭り上げようとする者たちが現れる時もやって来ます。

ただし、それは次の時代のお話。時が来たら、また語るといたしましょう。


世界各地で戦乱が起き、ボロボロになってしまった街や建物も数多くありましたが、それらすら瞬く間に復興していきました。

人類というのは、実に力強い生き物なのです。傷つけば傷つくほど、滅亡にひんすれば瀕するほど、その後の発展はさらに目覚ましいものとなるのでした。


~「2121 ~100年後の未来~」 完 ~


noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。