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作者と読者しかいない世界

絵本の制作を始めたヘイヨーさん。
正直、最初は超大変でした!

なにしろ、まともにお絵かきソフトを操作できないのです。

今回、絵本制作に使ったのは「クリップスタジオ(クリスタ)」というソフトなのですが…
この時点でできたコトといえば、「線を引く」「色を塗る」「レイヤーを何枚か使う」の3つくらい。用意されている機能の1%程度しか使えていません。残り99%は、これから勉強しなければならないのです!


第2話(実質的な3話目)で、背景を入れ始めたのですが…

この時点での背景技術は、こんなものでした。

これ、浜辺の背景なんですけど…
これでも全力出した方です。今見ると、笑っちゃいますよねw


こっちは海中。

自分では「光の表現が上手くいったな~」くらいに思ってました。
でも、のちに入れるようになった背景に比べればお話になりません!

         *

今回、絵本を制作するにあたり、いくつか自分なりのルールを決めておきました。
いわば能力を上げるための「制約」です。

・毎日更新する
・毎回、イラストを何枚か入れる
・全てフルカラー
・回によってはアニメを挿入

この内、「毎日更新」はできればといった程度で「たまに休みを入れる日があってもいいかな?」と考えていました(結果的には1日も休まずに最後までいけましたが…)

「全てフルカラー」も、「演出上、モノクロの回」を用意するつもりでいました(そもそも、初回から色がついてないですからね)


そして、もう1つ重要なのが「読者とやり取りしながら、先の展開を決めていく」というものです。

その為に、毎回お話の最後に選択肢を用意し、コメント欄でやり取りできるようにしておきました。

実は、このシステムがストーリーや設定に相当影響しています!

どうでもいい選択肢もあったんですけど、逆に「その後のストーリー展開をガラリと変えてしまったモノ」もあります。

たとえば、「主人公を男女どちらにするか?」という選択肢があって、「両方」とか「両性具有にする」みたいなコメントがあったんです。それで、後の展開で男になったり女になったりするようになりました。

コメント欄がなければ「ゾンビ編」も存在してなかったし、ヤマンバがあんなに長く活躍することもなかったでしょう。


そして、重要なのが…

「ここには『編集者』が存在していない」というコトなんです。

作者と読者しかいない世界!


現代社会って、どんどん無駄なモノが排除されていってるんです。

たとえば、物流も昔は卸業者おろしぎょうしゃがいくつも存在し、手数料をたくさん取られていました。
けれども、どんどん仲介業者を排していき、今や販売者がいきなり購入者に商品を届けることまでできるようになってきています。

それと同じように、もはや編集者なしで絵本や小説を作るコトが可能な時代!

作者が勝手に書いてインターネット上に公開するだけだと、独りよがりなモノになりがちですが。この方法なら、読者の意見を取り入れながら進化していくコトもできます。

そういう意味でも、まさに「進化の歴史」なのです!

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。