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Q極進化チョロQはなぜ失敗したのか

2022年発売開始のチョロQ新シリーズ。
「電動アクションでQ極進化」を謳い、
バラエティ豊かな動きとリモコンでの操作を比較的低価格で実現し、
一見すると楽しそうなおもちゃに思える。

しかし、2022年末に発売した第4弾を最後に、
1年以上新作は出ず小売店でも半額近くのセール価格で売られていると
実質的な撤退の様相を示してしまっている。

なぜこのようなことになってしまったのか。

実際に手に取って遊んでみると、その理由が見えて来た。

私が買ったのは、1000円以下のセール価格のe-02スカイライン(チョロQコイン付き)。
実際遊んでみると、楽しい。
数回プルバックするだけでバラエティ豊かな動きをするのが
コミカルで可愛らしいのだ。

ちょっと遊んだだけなら、これが小売りの棚に残っているのが不思議なくらいだ。

これならリモコン買えばより楽しめるのではないか……
そう思って調べたことで、
Q極進化に隠された欠点を思い知ってしまった。

リモコンのボタンは2つのみで、前進とスピンターンしかできない

売れ残った理由、それはリモコンを買うとがっかりするのだ。

私の場合はチョロQ単体で買ったので楽しめたが、
大抵の人は最大限楽しむために
リモコンと同時に買うか、
2台+リモコンセットになった競技セットを買うのだ。

買った人の感想はどうしてもリモコン込みの感想になり、
「あまりおすすめしないなあ……」ということで
口コミで広まっていくことがなかったのである。

公式サイトでは本体内蔵のボタン電池が切れるまで15分とあるが、
これはリモコンで走らせたときの時間。

電源入れてから90秒経てば
リモコン操作を受け付けないスリープモードになり、
電池消費を抑えてくれる。

せっかく電動なのだから、リモコンで動かせた方がより楽しいだろう。
タカラトミーも消費者もそう思って疑わなかったが、
現実はそうではなかった。

タカラトミーが良かれと思って入れたリモコン操作が
完全に裏目に出てしまったQ極進化チョロQ。

小売りで半額セールされている今、
リモコン抜きで本体のみ手にとってはいかがだろうか。

2024/03/14追記
本家チョロQはシリーズ断絶状態ですがトミーテックが出してるアクションフィギュア「Q’s」はめっちゃ元気に新作出してるので買って応援しよう。


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