佐藤ソウ

元マッハインターナショナル

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ラ党の人々(その2)

 父/勝新太郎、後妻/松坂慶子、長男/博報堂担当者、長女/手塚理美、長女の夫/国広富之、次女/富田靖子、次女の夫/藤井尚之。  妻の四十九日が終わり、後妻を迎えることになったワンマン社長。その女性は自分の会社で働いている息子が思いを寄せている同僚。もうこれだけでつかこうへいの世界。公表された未発表作「鯖街道」にも通じる設定でした。  どの回もテンポが良く濃い内容で最高なのですが、特に好きなのがレストランでのデザート回です。  真知子さんと家族の顔合わせが終わり上機嫌の父

    • ラ党の人々(その1)

       以前つかこうへいの芝居を観に行ったとき、上演後にプレゼントコーナーが設けられたことがありました。サービス精神が旺盛な劇団なので、本編以外にもこのようなプレゼント大会や次作の予告編、過去作の名場面集などがつけ加えられることがあります。内田有紀が寸劇とともに“Only You”を歌ったこともありました。上演後オフの顔で出てきた内田有紀が、『夢をあきらめるなと芸能界入りへ背中を押してくれた学生時代の先輩が、今夜かわいい奥さんと子供さんを連れて芝居を観に来てくれました。小さな幸せに

      • ミッドナイトスワン

         ネットフリックスで「ミッドナイトスワン」を見ました。草彅剛がトランスジェンダー役を演じ、大きな賞を獲得した映画です。トランスジェンダーの実際はわかりませんが、見違えた姿に動揺する母親に言った「母さん、あたし病気じゃないの。だから治らないの」というセリフに響くものがありました。その会話を交わした親子が根岸季衣と草彅剛というつか組だったからというわけではありませんが、社会的弱者が少女に希望を見出し夢の実現のために献身的なサポートをする話ということで、つかこうへいの「ストリッパー

        • 和田誠展

           美術館「えき」KYOTOで開催されている和田誠展に行ってきました。できれば地元神戸で観たいところですが、この巡回展の今後の開催地が分からないので、今回の関西開催を見逃すわけにはいきません。何と言ってもつか作品で慣れ親しんできた、あの和田誠の展覧会ですから。  電車が京都駅に着く頃にAmazonMusicで『怪盗ルビィ』を流し、気分を高めます。真田広之が運動神経のよさをいかんなく発揮し抜群の「自転車に乗ることができない演技」をして見せたあの映画のテーマ曲ですね。改札を出るとす

        ラ党の人々(その2)