嫁に見放されたくない男

嫁に捨てられたくない男の育休中の記録と、その後のキャリアについての雑記です。

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嫁に捨てられたくない男の育休中の記録と、その後のキャリアについての雑記です。

最近の記事

出戻り編①〜嫁に見放されたくない男の育休日記

アルムナイ(alumni)という言葉がある。 「卒業生」「同窓生」という意味の英語で、 昨今では自社の元社員のことを指し、 元社員を再度雇用することをアルムナイ採用というらしい。 ネット記事によると、 「過去自社で活躍していた人材や、自社の文化や理念を理解した人材が戻ってくることで、即戦力人材をミスマッチなく採用することが期待できる採用チャネルとして注目されている」 らしい。 まさか自分がその「アルムナイ」になるとは思わなかった。 転職してまだ間もないにも関わらず、1

    • 転職編③〜嫁に見放されたくない男の育休日記

      転職はしたけれど。 入る前と入った後ではやはりギャップがあるものである。 ひとことで言うと、とにかく宿泊を伴う地方出張が多い仕事だった。 入社前に聞いてはいたものの、実際は聞いていた以上に出張が多かった。 独身やある程度子どもが大きくなっていたらいざ知らず、まだ幼い子どもとフルタイムで働く妻がいるという今のライフスタイルには、いちばん適さない仕事に就いてしまったのである。 本音を言うと、私個人としては出張で羽を伸ばせるので大変良い環境ではあったのだが、 保育園の送迎

      • 転職編②〜嫁に見放されたくない男の育休日記

        10年近く勤めた会社を退職することにした。 「退職」するのは初めての経験である。 しかも、妻と子どもと色んなローンを抱えながらの退職である。 にも関わらず、あまり悩みはしなかった。 私の脳内では 「退職するとき、それは今」 と甲斐よしひろが高らかに歌い、 「いつ退職するの?今でしょ」 と林修が縦横無尽に両手を広げていた。 何が言いたいのかと言えば、それぐらい迷いがなかったということである。 「今のまま、この会社にいてはいけない」ということだけは分かった。 育休

        • 転職編①〜嫁に見放されたくない男の育休日記

          いきなりたが、転職することにした。 新卒から10年近く勤め上げ、育児休暇まで取得させてもらえた会社だが、退職を決めた。 この字面だけ見るともったいないことをしたように思えるが、実際のところは賢明な判断だったと思う。 1ヶ月間の育児休暇を取得したのは2年ほど前のことだが、それは私の強い意思で取得したもので、後にも先にも私以外に取得した男性社員はいない。 この日記の主旨ではないので詳述は避けるが、安月給で盆も正月もGWもクリスマスも出勤せねばならない仕事に就いていた。

        出戻り編①〜嫁に見放されたくない男の育休日記

          その⑤嫁に見放されたくない男の育休日記

          今回の日記(その⑤)を書いている現在、育休期間から2年ほどが経過している。 0歳の新生児だった我が子はすくすく成長し、おかげさまで2歳になった。 なぜ更新に2年もかかってしまったのか? それは、「子育て中は「自分の時間」なんてないから」である。 日記なんて書いている暇があるなら、子どもの世話、洗濯、掃除、無限にやることはある。(そもそもこんな日記を書いていることが妻にバレてはいけない。) 私は元来出不精で、怠け者気質な人間だった。 そもそも育休を取得しようと思ったの

          その⑤嫁に見放されたくない男の育休日記

          その④嫁に見放されたくない男の育休日記

          「褒めて伸ばされたい。」 情けないダンナの、口に出すことが叶わぬ願望である。 「家事・育児なんでもとりあえずダンナにやらせてみて、身体で覚えさせる」戦略を取った妻のストラテジーは正しい。 「自分でやってみないと覚えられない」のは仕事でもスポーツでも育児でも同じである。 ただし、世の女性陣諸君。 その戦略の運用方法を間違えてはいけない。 「なぜそんなこともできないの!」 「また間違えてる!」 「あなたにやらせると倍の時間がかかる!」 これらのワードは禁句である。

          その④嫁に見放されたくない男の育休日記

          その③嫁に見放されたくない男の育休日記

          いよいよ育休期間に突入した。 育休を取れば、 「ロングバケーションを謳歌しつつ」 「育児に積極的に参加する優しいパパというイメージまでゲットできるんじゃないの」 という極めて不純な動機から始まった1ヶ月間の育休生活である。 先に結論から述べよう。 「夫婦というものは、あんまり四六時中一緒にいるもんじゃない」です。 ほどよい距離感。 付かず離れずの絶妙な関係。 「たとえ人生を共にする伴侶であっても、24時間ずっと一緒にいると疲れてしまうから、ほどよく離れる時間も必要

          その③嫁に見放されたくない男の育休日記

          その②嫁に見放されたくない男の育休日記

          今回は育休を取得するまでの経過について書いていきたい。 妊娠がわかってから、何となく「育休を取ろう」というのは考えていた。 その理由を正直に話そう。 社会人になってから、長期の休みなんてなかなか取れたことがなかった。 しかし、育休を取れば、 「ロングバケーションを謳歌しつつ」 「育児に積極的に参加する優しいパパというイメージまでゲットできる」 という、妻には口が裂けても言えないような理由である。 動機は極めて不純だ。 とりあえず、どかーんと休みたかった。 「早起き

          その②嫁に見放されたくない男の育休日記

          その①嫁に見放されたくない男の育休日記

          「子どもが生まれてから、奥さんは変わりましたか?」 よく、同僚や友人からこんな質問を受けることがある。 子どもが生まれてから、家庭内における私のポジションは相対的に(かなり)低下した。 それは、もう、面白いぐらいに。 世のパパたちは、程度の差はあれ、ママから煙たがられ、邪険に扱われ、何もしない男とのレッテルを貼られた経験があるはずだ。 妻のため、子どものためとあれこれやっても、やり方の粗さを指摘され、頬に涙を流した経験がある方もいると思う。 かく言う私もそのひとり

          その①嫁に見放されたくない男の育休日記