転職編①〜嫁に見放されたくない男の育休日記

いきなりたが、転職することにした。

新卒から10年近く勤め上げ、育児休暇まで取得させてもらえた会社だが、退職を決めた。

この字面だけ見るともったいないことをしたように思えるが、実際のところは賢明な判断だったと思う。

1ヶ月間の育児休暇を取得したのは2年ほど前のことだが、それは私の強い意思で取得したもので、後にも先にも私以外に取得した男性社員はいない。

この日記の主旨ではないので詳述は避けるが、安月給で盆も正月もGWもクリスマスも出勤せねばならない仕事に就いていた。

家族のためにも、転職を決意したのである。

妻に話したときは、最初こそ反対されたが、

「次の仕事が決まるまでは、今の会社を辞めないこと」
を条件に、「働きながら」「子育てしながら」の隠密転職活動がスタートした。

学生時代以来、久方ぶりの面接である。

思えば新卒の時の就活は、とにかく面接に落ちまくった。
口下手で、部活もスポーツもやっていなかった私には、自身を持ってPRすることがなかったし、よくわからないオッサンたちにごちゃごちゃ偉そうに言われる面接は大嫌いだった。

それこそ何十社と面接を受けて、受かったのは一社だけだった。

あれから10年。

転職活動の面接は、あの頃と180°違って楽しかった。

中途採用の面接は学生時代のような「オッサンへのアピールの場」ではなく「対話」に近かった。

社会人同士、どちらかといえば本音に近いところで対話するような感覚だ。

さすがに10年近くも社会人をしていれば色んな経験をしているし、話すことは山ほどある。

まあ、「30代前半」「はじめての転職」という境遇と、売り手市場のタイミングが良かっただけで、自分自身の実力ではないかもしれないが、複数の会社から内定を得ることができた。

その中から、条件の良いところ、できたらいつかまた育児休暇が取れそうなところに転職することにした。

まあ、入ってみないとその会社の本質はわからない。

上手く行って妻の機嫌も良くなれば万々歳である。そうなることを祈りつつ、来月からは新しい挑戦を始める。

少し育休日記の本旨とはずれてしまったが、転職と、次回は退職についても記録していきたい。

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